医療ニュース
2007年3月21日(水) 休日の寝すぎが不眠とうつ、そして自殺願望へ
休日に寝すぎると、不眠やうつに・・・
こんな調査結果を久留米大学が3月16日に発表し、翌日の毎日新聞が報道しています。研究者は、「良い睡眠を取る秘けつは、毎朝、同じ時間に起きること。平日と休日の睡眠時間の差は、2時間以内に抑えた方が良い」とコメントしています。
この調査は昨年12月、35-59際の会社員男女を対象に実施され、男性5,420人、女性577人の合計5,997人(平均年齢44.8歳)から回答を得ています。
結果は、平均睡眠時間は平日が6.1時間、休日が7.3時間となっています。平日と休日の睡眠時間の差が2時間未満の4,238人のうち、不眠の自覚がある人は26.4%、うつ症状がある人が4.3%でした。一方、睡眠時間の差が3時間以上(630人)では、不眠32.7%、うつ6.8%と、時間差が大きいほど不眠やうつ症状のある人の割合が増えています。
不眠とうつが重なると4人に1人が自殺願望を抱く・・・
このような結果も出ています。
回答者のうち、不眠で悩んだ経験がある人は28%の1,668人、抑うつ状態がある人は5%の285人いました。
不眠と抑うつの両方を訴える人は206人で、その26%が自殺を考えた経験を持っていたそうです。一方、抑うつでも不眠がない場合は16%で、両者が重なると自殺の危険が高まるという結果となっています。
また、不眠や抑うつが起きる頻度は、平日の睡眠時間が7、8時間台のときに最も低く、それ以上でもそれ以下でも高まる傾向があります。
さらに、交代勤務のある人の43%が不眠を、15%が抑うつを訴えたのに対し、交代勤務がない人ではそれぞれ27%と4%にとどまり、昼夜の逆転を伴うような勤務の悪影響が浮き彫りになっています。
参考:不眠を治そう
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