医療ニュース

2007年7月17日(火) 睡眠薬で夢遊症状の恐れ

 睡眠薬を飲んだ後、記憶がないまま車の運転や買い物をすることがある・・・

 このような報告が相次いだため、今年の3月、米国食品医薬品局(FDA)は製薬会社に注意書きを求めるよう要請していました。

 これを受けてなのか、日本の厚生労働省も先月と今月の2回に渡り、日本で発売されているすべての睡眠薬に対し、使用上の注意を改訂するよう指示をだしました。

 睡眠薬で夢遊症状・・・、と聞くと大変怖く感じますが、一方では患者さんにとっては睡眠薬はなくてはならないものです。

 すべての睡眠薬でこういった可能性があるわけですから、睡眠薬を飲むときには、「一度飲んだら朝まで眠り絶対に外出しない」というルールをつくって徹底すべきです。

 私の経験から、もうひとつ大事なことがあります。

 それは、「睡眠薬を飲んだときは携帯電話を切っておく」ということです。私は以前、ある睡眠薬を飲んだ翌日に携帯電話を見て驚いたことがあります。深夜に知人と電話で話していた記録が残っていたのですが、そのことをまったく覚えていなかったのです。

 朝まで何にも邪魔されずに眠れる環境をつくった上で、使用を最低限にする。

 これが睡眠薬と上手く付き合うコツと言えるでしょう。

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