医療ニュース

2009年11月11日(水) 厚労省の調査、喫煙率21.8%、肥満度改善

 厚生労働省は毎年「国民健康・栄養調査」というものをおこなっています。(2002年までは「国民栄養調査」として実施されていたものです)

 11月9日、同省が発表した2008年の「国民健康・栄養調査」で、成人の喫煙率が21.8%と調査開始以来最低となっていることが分かりました。(報道は11月10日の日経新聞など)

 喫煙率を性別でみてみると、男性は36.8%で前年より2.6ポイントの低下、女性は9.1%で前年比1.9ポイントの低下となっています。

 男性を年代別にみてみると、40代は51.9%と最多で唯一過半数を超えています。

 この調査では、肥満の割合も算出されています。身長と体重から「肥満」と判断される割合は、男性で28.6%と前年の30.4%を下回っています。男性の肥満は2004年以降増え続けていましたが、5年ぶりに減少に転じたことになります。女性は20.6%で、前年の20.2%とほとんど差はみられません。

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 政府税制調査会は11月6日に2010年度税制改正の焦点となっているたばこ税引き上げの本格検討に入りました。現行の約300円から一気に600円にするという案が浮上しており、世論からは「上げすぎではないか」という声がでています。

 その批判を避ける目的で、喫煙率が減っているという情報を厚労省が意図的に流しているように思えてならないのですが私の考えすぎでしょうか・・・。

(谷口恭)

参考:医療ニュース
2009年8月17日「喫煙率、14年連続で過去最低更新」
2008年10月27日「喫煙率が13年連続で過去最低更新」
2007年10月16日「女性はスリムに、男性は肥満に」
2007年8月4日「成人男性の3割が肥満!東京都の調査」

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