医療ニュース

2009年7月6日(月) 結核新規患者は9年連続の減少だが・・・

 厚生労働省は6月29日、2008年に新たに結核患者として登録された人は24,760人であることを発表しました。これで9年連続の減少ということになります。

 しかしながら、減少幅はこの9年で最も小さく、下げ止まりの様相を呈しています。

 少し詳しくみてみましょう。まず、2008年の患者数は前年から551人の減少ということになります。罹患率(人口10万人あたりの年間患者発生率)も前年から0.4ポイントの減少となりますが、罹患率が減少に転じた2000年以降で、対前年比の減少幅は最も小さいことになります。

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 つい最近も大阪の若い男性が結核で死亡していますし、医療現場にいれば結核は本当に減っているのかな、と疑問に感じることがあります。おそらく、感染していても気づいていない人が大勢いるのでしょう。

参考:
はやりの病気 第68回(2009年4月)「結核、大丈夫ですか?」

医療ニュース 2009年6月29日「大阪、20代男性が結核で死亡」

(谷口恭)

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