医療ニュース

2011年6月12日(日) 世界の障害者は10億人

 世界で10億人以上が何らかの障害を抱え、このうち日常生活や社会生活で著しい不自由を感じている人が1億9千万人にも上る・・・

 これは世界保健機関(WHO)と世界銀行が、2011年6月9日に世界に向けて発表した報告書に紹介されている数字です。障害者に関する世界的な規模の報告書が発表されたのは初めてだそうです。

 報告書によりますと、経済協力開発機構(OECD)加盟国では、障害者の雇用率が44%で、障害のない人々の雇用率75%と比べると極めて小さいことが指摘されています。また、同報告書では14歳までの子供の障害者は最大で1億5千万人と推定されており、学校施設の不備や教師不足などの理由で、教育を受ける機会が妨げられていることが述べられているそうです。

 障害者権利条約には現在約100ヶ国が批准していますが、日本は2007年に署名したものの批准はしていません。

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 現在世界の人口は70億を少し切るくらいですから、障害者が10億人であれば、7人に1人が何らかの障害を持っているということになります。ですから、障害者との共存・共生というのはむしろ当たり前なわけで、7人以上の組織のなかで障害者がひとりもいないとすればそちらの方が不自然ということになります。
 
 それにしてもなぜ日本は障害者権利条約に批准しないのでしょうか。ちなみに、人権に対する意識が低いことがしばしば指摘される中国はすでに批准しています。

(谷口恭)

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