医療ニュース

2007年3月26日(月) 周辺県に多い”いきなりエイズ”

最近はHIVの検査が随分普及してきて、HIV感染が早期発見される機会が増えてきています。しかし、依然として、エイズを発症して初めてHIV感染が分かる症例(医療従事者はこれを”いきなりエイズ”と呼んでいます)が少なくないのも現実です。

 以前から、この”いきなりエイズ”は東京都や大阪府といった中心地よりも、その周辺県に多いことが指摘されていましたが、厚生労働省が3月22日に発表した集計でその傾向がよりはっきりとしました。(3月23日の共同通信が報道しています)

 昨年1年間で新たにHIV感染が判った人1,304人のうち、すでにエイズを発症していた”いきなりエイズ”の人は390人で、全体の29%に相当します。

 関東の”いきなりエイズ”をみてみると、東京都が21%なのに対し、茨城県50%、千葉県42%、埼玉県48%と周辺県での高い数字が目立ちます。

 東海では、愛知県が27%なのに対し、岐阜県53%、三重県83%です。

 関西では、大阪が19%なのに対し、滋賀県37%、奈良県53%、京都府27%、兵庫県43%と、やはり周辺県が高くなっています。

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 HIVにはすぐれた薬があるとはいえ、内服を開始しだすタイミングが遅ければ寿命を縮めることになりかねません。そうならないためにも、積極的に検査を受けるようにしましょう。

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