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2007年4月30日(月) 死亡率は男性の自殺だけが上昇

 4月26日に厚生労働省が発表した「2005年都道府県別年齢調整死亡率の概況」によりますと、日本人の三大死因である、がん、心臓病、脳血管疾患のいずれもが男女ともに減少しているものの、男性の自殺だけが増加していることが明らかとなりました。

 「年齢調整死亡率」とは、高齢化の影響などを除外して算出した数値で、厚労省は国勢調査に合わせ5年ごとに集計しています。

 報告によりますと、2005年の人口10万人当たりの死亡率は、男性593.2人、女性298.6人で、前回の2000年と比べ、男性で41人、女性で25.3人の減少となっています。1960年以降続く減少傾向がさらに進んだかたちとなっています。

 男性の自殺については、全国平均で0.9人増の31.6人で、女性は前回と同じ10.7人でした。都道府県別で男性の自殺率が最も高かったのは青森の52.2人で、前回より17.4人増えています。次いで秋田51.8人(4.6人増)、岩手43.9人(2.9人増)と山形43.9人(11.8人増)で東北地方が上位を占めています。女性は高知15.1人、富山13.9人、秋田13.1人の順となっています。

 がんについては、男性の死亡率は16.3人減の197.7人で、女性は初めて100人を下回り97.3人となっています。

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 男性の自殺が東北地方に多いのはなぜなのでしょうか。世界的にみても、自殺者の多い国は旧ソ連や東ヨーロッパなどの寒い地域に集中しています。一方、アジアやアフリカなどの暖かい国では、スリランカなど一部の国を除けば、自殺者は極めて低いという特徴があります。

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