医療ニュース

2007年9月2日(日) UKの妊婦、「子供を愛せないかも…」が20%

 英国にはトミーズという妊娠と出産を支援する慈善事業団体があり、1,100人の妊婦を対象とした調査結果を発表しました。(報道は8月31日の共同通信)

 まず、妊娠中にストレスを感じるとした人は全体の88%に上っています。ストレスの原因として、「経済的にやっていけるかどうか心配」が41%、「正しい食事をしなければならないという義務感」が28%、「体形の変化」が27%となっています。

 「他人に言えない悩みは何か」との質問に対しては、「出産後にうつ状態にならないか」が31%、「出産後にセックスをしたくなくなるのではないか」が21%、「自分の赤ちゃんを愛せないのではないか」が20%と続いています。さらに、回答者の8%は、「赤ちゃんが欲しいかどうか確信がない」と答えています。

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 英国の合計特殊出生率(生涯で女性が子供を何人産むか)は、2000年には1.64人まで低下していますが、2003年には1.71人と増加傾向にあります。(それ以降のデータは調べられませんでした・・・) 英国の空前の好景気が出生率の上昇の原因だとみる向きが多いようですが、赤ちゃんが増えれば増えるほど、妊婦や産後のお母さんのストレスが増えるのかもしれません。

 参考までに、日本の出生率は2005年には1.26まで低下しましたが、2006年には1.32と大きく上昇しています。この上昇は楽観視できないとする見方も多いようですが、数字にこだわるのではなく、妊婦や産後のお母さん、そして赤ちゃんが過ごしやすい社会をつくることが大切でしょう。

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