医療ニュース

2008年3月25日(火) 米国、梅毒が7年連続で増加

 3月13日のReuterによりますと、アメリカでは7年連続で梅毒の感染が増加していることが明らかとなりました。

 感染者のなかでゲイ(男性同性愛者)と黒人の占める割合が増加していることも注目されています。

 アメリカでは新たに梅毒に感染した人が2007年の一年間で11,181人となっています。このなかでおよそ6割がゲイです。1999年は、梅毒感染者のなかでゲイの占める割合が5%でしたから急激にゲイの間での感染が広がっていることになります。

 全体の感染者数をみると、2006年から2007年で約12%の増加、2007年は人口10万人あたり3.7人となります。2000年には人口10万人あたり2.1人でしたから、2000年から2007年では76%の増加となります。

 黒人だけでみてみると、男性では人口10万人あたり22人で25%の増加、女性では人口10万人あたり5人で12%の増加となっています。

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 たしかに梅毒の感染者は日本でもゲイに多いような印象がありますが、ここ数ヶ月は、少なくとも関西では、女性とストレートの男性にも広がってきています。

 梅毒の感染力は極めて強くコンドームを用いていても完全に防ぐことはできません。けれども早期発見であれば簡単に治すことができます。

 気になる人は早めに受診しましょう。

(谷口恭)

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