医療ニュース

2008年9月13日(土) 子宮体癌の予防にコーヒーを

 このウェブサイトでは、コーヒーがいかに体にいいかということを頻繁に紹介していますが、これは私(谷口恭)がコーヒー好きだからというわけではありません(確かにコーヒーは好きですが・・・)。ここ数年の間に発表されているコーヒーに関する研究が、病気の予防になるとされているものがほとんどなのです。

 コーヒーを1日3杯以上飲む女性は、ほとんど飲まない女性に比べ、子宮体癌になる危険度が約6割も低い・・・

 このような研究結果が、厚生労働省研究班により9月1日に発表されました。(報道は同日の共同通信)

 この調査は、岩手、大阪など9府県の40から69歳の女性約5万4000人を1990年から最長で15年間追跡しています。この間に117人が子宮体がんと診断されています。

 調査開始時にコーヒーを飲む習慣について聞き取り、飲む量によって4つのグループに分けて子宮体がんとの関連を調べています。コーヒーを飲む頻度が週に2日以下というグループと比較すると、毎日1~2杯飲む人で約4割、毎日3杯以上飲む人では約6割、発症の危険度が低いという結果がでています。
 
 コーヒーをよく飲めばなぜ子宮体癌が防げるのか。この理由について、研究班は、「コーヒーが血糖値を下げたり、女性ホルモンの働きを調整したりすることで、危険度を下げているのではないか」と述べています。

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 一般に子宮体癌は、肥満や糖尿病のある人、女性ホルモンの働きが活発な人におこりやすいと言われています。コーヒーがこれらに影響を与えることが原因かもしれません。

参考:2008年6月30日「コーヒーはいいことばかり」
(谷口恭)

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