医療ニュース

2009年7月28日(火) 大阪市民はうつになりやすい?!

 大阪市民のうつ的傾向は、全国平均と比べ著しく高い・・・

 これは大阪市の調査で明らかになったことで7月27日の毎日新聞が報道しています。

 報道によりますと、大阪市は市内在住者10万人あたりの自殺者数が統計を取り始めた1997年以降、2004年を除いて2007年まで政令市でワースト1を記録しています。

 最新の調査は2008年9月に実施されています。20歳以上の市政モニター600人に調査票を送付し、同月末までに558人から回答を得ています。(回答率93%) この調査では、「何をするのも面倒」「憂うつだ」「集中できない」「眠れない」など心身に関する11項目について、「ほとんどない」「少しあった」「時々」「たいてい」の各選択肢に点数を付けるようになっています。合計点が高いほどストレスが強く、うつ傾向が高いことになります。

 その結果、大阪市の点数は、日本家族社会学会が全国約7千人を対象にした1999年の全国調査の平均4.54を1.61ポイント上回る6.15という数字になっています。うつ的傾向が非常に高く、全11項目で全国平均値を上回っています。男性より女性、高年齢層より低年齢層で高い傾向が出ています。

 このような結果に対し、関係者の一部は、「大阪市は中小零細企業が多く、金融危機や不況の影響を顕著に受けているのではないか」と分析しているそうです。

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 うつの原因が「中小零細企業が多く不況の影響を受けているから」であり、「男性より女性、高年齢層より低年齢層で高い」ということは、不況の影響を強く受けているのは”若い女性”ということなのでしょうか。

 7月27日に警察庁が発表した2009年の都道府県別の自殺者数は大阪が2位(1位は東京)です。うつ対策と同時に自殺防止の対策も、もっと積極的にすべきということでしょう。

(谷口恭)

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