医療ニュース

2007年8月4日(土) 13歳と18歳にもはしかのワクチン接種

 今年のはしかのアウトブレイクを反省し、厚生労働省の検討会は、8月1日、来年度から予防接種法に基づくはしかのワクチンの追加接種を13歳と18歳におこなうことを決めました。

 厚労省によりますと、追加ワクチン接種は2012年度まで5年間の時限措置として実施します。年間約240万人が対象で、接種費用は基本的には公費負担となります。

 また、同年までに国内の流行をゼロにすることを目標とし、そのためにはしかの罹患者を全数把握するなどの対策も併せて決定しました。

 はしかの予防にはワクチンの2回接種が有効とされ、昨年からは予防接種法に基づき小学校入学までに2回の接種を終えることになっていました。ところが実際には2回目の接種率が大変低く、さらに今春、接種が1回だった10-20代を中心にはしかが流行し、大学や高校で休校が相次ぎました。

 今回の措置は、中高生にワクチンを集中的に追加接種し免疫力を高めるのが狙いです。計画通りに進めば5年後には、学校などで集団感染する恐れのある22歳以下は免疫がつくことになります。接種には風疹(ふうしん)との混合ワクチンを使用し、風疹対策も同時に実施する予定です。

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 このウェブサイトで何度か指摘しましたが、海外でははしかのワクチンは以前から2回接種するのが一般的です。お隣の韓国もワクチン2回接種を徹底したおかげで現在ではほとんど発症がありません。日本も早く”先進国”の仲間入りをしたいものです。

参考:はやりの病気 第46回 「はしかの予防接種率はなぜ低いのか」

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