医療ニュース

2007年9月25日(火) 沖縄で肥満が問題に

 かつては長寿県として有名だった沖縄の平均寿命が短くなってきています。

 2002年12月に公表された都道府県別平均寿命では、女性は1位を維持したものの、男性は26位に転落しています。(1995年の時点では男性は4位) 今年の12月に発表される2005年度版では女性も1位から転落するであろうとみられているようです。(報道は9月21日のJapan Medicine)

 沖縄県の男性の平均余命は、年齢が若くなるにつれて下位に落ちる傾向にあります。65歳以上では1位なのに0歳では26位に転落しています。これは、長野県では各年代で上位を占めるのとは対照的です。女性は各年代にわたって1位を維持していますが、長野県と比較すると若くなるにつれて差が縮小する傾向がみられます。

 平均余命が短縮されている最たる要因は「肥満」です。沖縄の男性は各年代でBMI25以上の割合が全国平均を上回っています。女性も20代と40代以上で全国平均を上回っています。また、男女ともに70代以上ではBMI25以上が5割を超え、全国平均と大きな落差をみせています。

 疾病の発症率でみてみても、脳出血、心筋梗塞は全国平均を上回っており、糖尿病の死亡率は全国ワースト2となっています。

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 要するに、沖縄では肥満の深刻化が全国平均を上回っており、それが心筋梗塞や糖尿病を引き起こしているということです。

 なぜ肥満が深刻化しているかというと、県民が沖縄伝統料理よりも西洋料理を好むようになってきたからでしょう。

 私は80年代後半、旅行会社でアルバイトをしていた関係で、毎年夏は沖縄で過ごしていましたが、どうしても沖縄料理には馴染めませんでした。沖縄料理が食べられなければ、足が向くのはファストフード店か、ステーキハウスとなります。(当時の沖縄のステーキハウスは値段が安くて、普通の定食なら300円台、ステーキを食べても600円程度でした)

 沖縄料理の材料をみてみると、例えば気候が似ている台湾の料理とそれほど変わらないように感じます。私は、台湾料理は大好きですが(ついでに言うとベトナムやタイ料理も好きです)、沖縄料理は炒め物も煮物もまったく口に合いませんでした。(私はこの理由を、沖縄料理ではショウガとニンニクがあまり使われていないからではないか、と考えているのですが本当のところはわかりません)

 私と同じように感じている人はきっと少なくないでしょう。特に美しい自然を求めて本州から移住したような人たちの間ではなおさらではないでしょうか。

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