医療ニュース

2013年7月21日 日曜日

2009年10月26日(月) 喫煙+高血圧+高コレステロール=寿命10年短縮

 喫煙、高血圧、高コレステロール血症、と聞けば、いずれも身体に悪そうなものばかりですが、この3つが重なることによって、寿命が10年も短くなるという研究が発表されました。

 『British Medical Journal』という医学誌の電子版2009年9月17日号に掲載された論文によりますと、イギリスのオックスフォード大学がおこなった研究で、これら3つのリスク因子がそろうと、1つもない人に比べて、寿命が10年も短縮されるとの結果がでています。

 研究では、1967~70年当時に40~69歳であった18,863人が登録され、38年間にわたって追跡調査がおこなわれています。1997年の時点で13,501人が死亡しており、4,811人が再調査を受けています。

 50歳以降の平均余命は、調査開始時にリスク因子がまったく見られなかった男性が33.3年(平均寿命83.3歳)であったのに対し、3つのリスク因子をすべて持っていた男性では23.7年(同73.7歳)であり、約10年の差があることになります。

 イギリスでは、1970年初頭をピークとして、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患に関する死亡が急速に低減し、その結果平均寿命は延長しています。その主な理由として、これら3つの要因が改善されたことと、治療法が進歩したことが、この論文で述べられています。

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 喫煙、血圧、コレステロール、どれもが大切な健康を規定する因子であることは誰もが認めるでしょうが、これら3つが合わさることにより、寿命が10年も短くなる、というのは大変インパクトがあります。

 禁煙するのは易しいことではありませんし、高血圧や高コレステロール血症は自覚症状がありませんから、日頃から意識をしていないとついつい油断してしまいます。

 思い当たることがある人は、この研究結果をしっかり覚えておきましょう。

(谷口恭)

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2013年7月21日 日曜日

2009年10月27日(火) はしかワクチン接種、目標に届かず

 はしか(麻疹)ワクチンの接種は、昨年度(2008年度)から13歳と18歳も対象となっています。厚生労働省は、95%の接種率を目標としましたが、残念ながらどちらの年齢でも目標に達していません。(報道は10月26日の毎日新聞など)

 厚労省のまとめによりますと、2009年3月末時点での18歳のワクチン接種率は、全国平均で77.3%、目標を達成した都道府県は1つもありませんでした。

 13歳では、全国平均は85.1%で、95%の目標を達成したのは、福井、富山、茨城のわずか3県にとどまっています。

 WHO(世界保健機関)は2012年までに、人口100万人当たりの患者数が1人未満で、予防接種率が95%以上の状態である「排除」を各国に求め、すでに97ヶ国で達成されています。

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 はしかは、途上国では多くの子供の命を奪う感染症ですが、ワクチンが普及した結果、世界の死亡率は2000年の約75万人から、2007年には19万7000人と大きく減少しています。

 一方、日本の状態は芳しくなく、先進国ではしかを「排除」していないのは日本だけであると言われています。そのため日本は「はしかの輸出国」と揶揄されることもあります。(お隣の韓国では2007年の5月に「排除」に成功しています)

 はしかはときに「死に至る病」となります。日本では、現在でも年間数十人がはしかで死亡していますし、成人してからもSSPE(亜急性硬化性全脳炎)という難治性の病に苦しめられることもあります。

 ワクチンをうたない人の何割かは、副作用を懸念されていると思いますが、ワクチンをうたなかったときのリスクもよく考えるべきでしょう。

(谷口恭)

参考:はやりの病気第46回(2007年6月)「はしかの予防接種率はなぜ低いのか」

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2013年7月21日 日曜日

2009年10月29日(木) 高血糖は胃ガンのリスク

 血糖値の高い人は胃ガンになるリスクが高い・・・

 これは九州大学の研究班が14年間にわたりおこなった研究の結果です。(報道は10月27日の読売新聞)

 この調査は、福岡県久山町で毎年健診を実施している40歳以上の男女約2,600人を対象に1988年から14年間にわたって実施されています。調査期間中に97人が胃ガンを発症しています。

 調査では、対象者全員のHbA1C(ヘモグロビンA1C)を検査しています。HbA1Cが高い人は血糖値も高いことが分っています。HbA1Cが正常値(5.0~5.9%)の人に比べ、6.0~6.9%の人の胃ガン発症率は2.13倍、7%以上の人では2.69倍という結果がでています。

 さらにこの調査では、血糖値とピロリ菌感染の有無によって4つのグループに分けて胃ガン発症率を分析しています。

 「HbA1Cが正常範囲でピロリ菌非感染」の人は578人で、このうち胃ガンを発症したのは11人で最もリスクが低い結果となっています。「高血糖で非感染」は1.35倍、「正常値で感染」は1.86倍、そして「高血糖で感染」は4.03倍と高い数字がでています。

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 高血糖が最も問題になるのは、心筋梗塞などの心疾患や脳卒中に対してですが、この研究は胃ガンのリスクにもなることを示しています。

 ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)は、胃の粘膜に付着する細菌で、日本人では40歳以上の男性で約7割、女性で約6割が感染していると言われています。

 ピロリ菌の除去については保険診療上の制約もあり、「感染しているから直ちに除菌」というわけにはいきませんが、胃痛などの症状がある場合は胃潰瘍などに進行している可能性もありますから、症状のある方は医療機関を受診すべきでしょう。

(谷口恭)

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2013年7月21日 日曜日

2009年11月11日(水) 厚労省の調査、喫煙率21.8%、肥満度改善

 厚生労働省は毎年「国民健康・栄養調査」というものをおこなっています。(2002年までは「国民栄養調査」として実施されていたものです)

 11月9日、同省が発表した2008年の「国民健康・栄養調査」で、成人の喫煙率が21.8%と調査開始以来最低となっていることが分かりました。(報道は11月10日の日経新聞など)

 喫煙率を性別でみてみると、男性は36.8%で前年より2.6ポイントの低下、女性は9.1%で前年比1.9ポイントの低下となっています。

 男性を年代別にみてみると、40代は51.9%と最多で唯一過半数を超えています。

 この調査では、肥満の割合も算出されています。身長と体重から「肥満」と判断される割合は、男性で28.6%と前年の30.4%を下回っています。男性の肥満は2004年以降増え続けていましたが、5年ぶりに減少に転じたことになります。女性は20.6%で、前年の20.2%とほとんど差はみられません。

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 政府税制調査会は11月6日に2010年度税制改正の焦点となっているたばこ税引き上げの本格検討に入りました。現行の約300円から一気に600円にするという案が浮上しており、世論からは「上げすぎではないか」という声がでています。

 その批判を避ける目的で、喫煙率が減っているという情報を厚労省が意図的に流しているように思えてならないのですが私の考えすぎでしょうか・・・。

(谷口恭)

参考:医療ニュース
2009年8月17日「喫煙率、14年連続で過去最低更新」
2008年10月27日「喫煙率が13年連続で過去最低更新」
2007年10月16日「女性はスリムに、男性は肥満に」
2007年8月4日「成人男性の3割が肥満!東京都の調査」

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2013年7月21日 日曜日

2009年11月16日(月) 禁煙に失敗するのは低タール

 タバコを低タールに切り替えても、有害物質を吸い込む量に変化はなく健康を害するリスクは何ら変わりない、という情報を以前お伝えしましたが(下記参照)、低タールのタバコに変えた方が禁煙に失敗しやすいという研究が発表され話題を呼んでいます。(報道は11月3日のHealth
Day News)

 この研究は米国ピッツバーグ大学の研究者らによっておこなわれ、英国医学誌『Tabacco Control』オンライン版の11月4日に掲載されています。

 この研究は、過去1年以内に喫煙者であった米国の30,800人を対象としておこなわれています。対象者の38%が「ライト」などと謳われた低タールのタバコに切り替えていて、禁煙成功率は切り替えていない人に比べて46%も低いという結果となっています。

 なぜ低タールに切り替えると禁煙しにくいかについて、研究者らは、健康意識の高い人が「健康によい(とされる)たばこを吸っているからリスクを心配する必要はない」と考え、喫煙を継続する可能性があることを指摘しています。

 この記事を報道したHealth Day Newsによりますと、英国ロンドン大学のある学者は、低タールのタバコに切り替える人は、既にたばこへの依存度が高く禁煙しにくい人である可能性を指摘しているそうです。参考までに、ヨーロッパでは、タバコに「低タール」など、安全性をほのめかす名称をつけることが禁じられています。

 また、Health Day Newsは、この記事のなかで別の論文も紹介しています。医学誌『Journal of Epidemiology and Community Health』オンライン版の11月3日号に掲載された英国ヨーク大学による母子14,000組を追跡した研究によりますと、妊娠中に母親が喫煙すると、生まれた子どもの注意欠陥多動性障害(ADHD)などの行動障害リスクが高くなるそうです。

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 以前にもお伝えしましたが、禁煙指導をしている私の経験からいっても、低タールなどの軽いタバコを吸っている人は禁煙に成功しにくい印象があります。一番ダメなのは、メンソール系の1mgのタバコです。(あえて名称は出しませんが)だいたい3種類くらいの銘柄が最も失敗しやすいと私は感じています。

 決して勧めているわけではありませんが、禁煙を本気で考えるなら、メンソールでない少しきつい(高タールの)タバコに切り替えてから禁煙する方が成功しやすいのではないかとすら思うことがあります。

(谷口恭)

参考:
医療ニュース2009年8月17日「低タールのタバコにしても効果なし」
医療ニュース2008年12月15日「女性の喫煙は14.5年も短命に」
はやりの病気第66回「メンソールの幻想と私の禁煙」

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2013年7月21日 日曜日

2009年11月16日(月) 炭水化物抜くと憂鬱に

 最も効果的なダイエット方法は何でしょうか。これは日頃患者さんからよく質問されることです。すべての学者が賛同しているわけではありませんが、現在最も効果的とされているダイエット方法のひとつが、「アトキンス・ダイエット」と呼ばれるものではないかと思われます。

 ここでは詳しくは述べませんが、アトキンス・ダイエットとは、要するに炭水化物の摂取量を少なくするダイエット方法のことです。「低GIダイエット」とか「低インスリンダイエット」とか呼ばれるものも、だいたい同じような方法です。

 しかし、炭水化物の摂取量を少なくすることによって、気分が憂鬱になったり怒りっぽくなったりすることを示す研究が報告され話題を呼んでいます。この研究は、米国医学誌『archives of internal medicine』にオーストラリアの研究チームが発表しています。(報道は11月13日の共同通信)

 研究では、24~64歳の肥満の人106人を対象とし、肉や乳製品などタンパク質や脂質を中心としパンなどの炭水化物を抑える「低炭水化物」のグループと、炭水化物を多く取る「高炭水化物」のグループに分けて、体重や精神状態を1年間にわたり調査しています。尚、総摂取カロリー量は2つのグループとも同じにしています。

 その結果、両方のグループで、1年後の体重減少は平均13.7キログラムで変わりはありませんでしたが、「高炭水化物」のグループはダイエット前に比べ精神状態が改善したのに対し、「低炭水化物」のグループは気分の落ち込みや不安を示すようになったそうです。
 
 この理由に対して、研究者らは「炭水化物を多く含む食品が、感情をコントロールする脳内物質に良い作用を及ぼすのが一因ではないか」とみているとのことです。

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 私自身はご飯も麺類も大好きなので、低炭水化物にするなど考えたこともありませんが、もし「米もうどんもラーメンも禁止」などと言われると、その日からイライラするに違いありません。

 この研究で私が興味深いと感じるのは、高炭水化物のグループも低炭水化物のグループと同じように体重減少に成功していることです。

 ならば、なにも低炭水化物にする必要はなく、一番大切なのは「総摂取カロリーの抑制」ということになります。ということは、わざわざ偉い先生に言われるまでもなく、食事の総量を減らして適度な運動をする、という当たり前の行動が最も効果的なダイエットとなるのではないでしょうか。

(谷口恭)

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2013年7月21日 日曜日

2009年11月30日(月) HIVの検査を受ける人が激減

 11月24日に厚生労働省が発表した報告によりますと、全国の保健所などで、無料で受けることのできるHIV抗体検査の検査件数が、2009年の7~9月は33,312件にとどまり、これは過去最多となった2008年10~12月の49,776人に比べて、およそ3分の2に落ち込んでいることが分かりました。

 これまでHIV抗体検査の検査件数は年々増加傾向にありました。3ヶ月ごとの集計をみると、2007年10月~12月から6期連続で4万件以上が続いていました。しかし、2009年の4~6月に37,515件に急落し、7~9月はさらに4千件以上の減少となり、その結果過去3年間で最少となりました。

 また、検査件数の減少だけでなく、新規で発見されたHIV感染者とエイズ発症者の合計も7~9月は345人にとどまっており、これは4~6月と比べても37人の減少ということになります。

 検査を受ける人が減っている理由としては、新型インフルエンザに世間の関心がうつっていることや、ACジャパン(旧公共広告機構)によるPRが2009年6月末で終了した影響などが考えられます。

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 検査が減った理由が、「リスクのある人のほとんどが検査をすでに受けたから」であればいいのですが、単に関心が薄くなった結果であれば憂うべきことです。なぜなら、HIV感染は早期発見が何よりも大切で、現在では早期発見がなされ適切なタイミングで適切な薬を開始すれば死に至る病ではないからです。

 数年後に「いきなりエイズが増加」という事態にならないように、関心が低くなることを警告したいと思います。

(谷口恭)

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2013年7月21日 日曜日

2009年12月2日(水) タイで狂犬病が急増

 今年になりタイで狂犬病が急激に増えているようです。

 2009年11月26日のBangkok Postによりますと、今年は現時点ですでに23人が死亡しています。2008年は1年間の死亡者は9人ですから大きく増加していることになります。バンコクだけでみてみると、昨年の死亡者が1人なのに対して今年はすでに7人が死亡しています。

 タイでは、20年ほど前までは、年間に数百人が狂犬病で死亡していましたが、その後ワクチンなどの対策が強化され、近年の死亡者は大きく減少していました。

 この事態に対し、チュラロンコン大学医学部のティラワット・ヘマユタ(Teerawat Hemajuta)医師は、「死亡例の半数は飼い犬から感染している。犬の予防接種が何よりも大切。特に子犬には注意が必要である」とコメントしています。

 ティラワット医師は、「専門家の中には生後3ヶ月まではワクチンを接種すべきでないと考えている者もいることが問題でこれは訂正されなければならない」、と警告しています。

 さらに、ティラワット医師は、犬のバースコントロール(避妊)をしっかりとおこなわなければならないことを指摘しています。現在タイの犬は飼い犬と野良犬を合わせると2百万匹いると言われていますが、適切なバースコントロールの対策が取られなければ20年後には17百万匹にもなると言われています。(タイの人口は約6千万人ですから犬の数が人の約3倍ということになってしまいます)

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 現在WHO(世界保健機関)は、狂犬病を鳥インフルエンザに次ぐ動物からヒトに感染する感染症で2番目に恐ろしい疾患と位置づけています。

 タイに行くと昼間から道端に寝そべっている犬をたくさん見ますから、タイの犬は平和的で可愛らしい動物に思えますが、夜になると豹変することがあります。今年はすでに23人が狂犬病で死亡しているわけですから、夜間の外出に注意すべきかと思われます。

(谷口恭)

参考:はやりの病気第40回(2006年12月)「狂犬病」

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2013年7月21日 日曜日

2009年12月2日(水) 湯たんぽによる低温やけどが多発

 湯たんぽがここ数年ブームのようです。湯たんぽは電気や灯油が不要ですから経済的であることが一因だと思われます。

 その湯たんぽによる低温やけどが増加しているようです。経済産業省所管の事故調査機関「製品評価技術基盤機構(NITE)」は11月26日、「寝る前には必ず布団から出すようにしてほしい」と注意を呼びかけました。(報道は11月30日の読売新聞)

 同機構によりますと、カイロや電気毛布などの暖房器具が原因の低温やけどは1996年以降、メーカーや経産省などから合計77件の報告が寄せられており、そのうち30件は昨年1年間に報告されています。その中で、湯たんぽによる低温やけどは2006年以降、16件の報告があります。さらにそのうち11件は皮膚の移植や6か月以上も通院する重傷事故だったそうです。

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 太融寺町谷口医院にも、湯たんぽが原因でやけどを負った患者さんがときどき来院されます。症例にもよりますが、やけどの場合、受傷時にはそれほど痛みが強くなく皮膚症状も軽症にみえても、時間がたつにつれて痛みが増し、傷が深くなっていくことがあり、こうなれば治療に難渋します。

 低温やけどがやっかいなのは、「熱い」と感じない45度程度の温度でも、3時間ほど皮膚に接触させるだけでも起こりうるということです。

 報道では湯たんぽによるやけどは16件となっていますが、やけどを負っても報告しない人の方がずっと多いでしょうから(医療機関で診断がついても医療機関から報告することは普通ありません)、実際はこの何十倍の被害があるでしょう。

 同機構の警告にあるように、「寝る前には必ず布団から出す!」というルールを忘れないようにしましょう。

(谷口恭)

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2013年7月21日 日曜日

2009年12月2日(水) 規則正しい食事が糖尿病を予防

 食事をおいしく規則正しく食べると血糖値の上昇が抑えられる・・・

 これは、自然科学研究機構生理学研究所が動物実験で得た研究結果です。(報道は12月2日の日経新聞)

 同研究所によりますと、規則正しい食事をすることによりオレキシンと呼ばれる脳内ホルモンの分泌が活発となり、筋肉での糖の取り込みが促進されることが分かりました。実験は、マウスの脳に直接このホルモンを注入することによりおこなわれています。

 さらに研究では、毎日同じ時間にマウスの好物の甘味料を与え、オレキシンを放出する脳内神経の働きを観察しています。その結果、4日目かたりからこの神経が活発に働き、食後の血糖値が抑えられることが確認されました。しかし、甘味料を”与える”のではなく胃のなかに直接注入した場合は、神経の変化が小さいことが分かりました。これらから、「規則正しい食事が血糖値の上昇を抑える」という結論が得られたというわけです。

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 糖尿病の予防には、とにかく「甘いものをやめましょう」「カロリー制限をしましょう」と、嬉しくないことばかりを言われるのでイヤになってくる人も多いのではないでしょうか。

 今回の研究では、決まった時間に規則正しく食べさえすれば”好物”を食べても血糖値は上昇しないことが示唆されています。人間ではどれだけ効果があるのかは未知ではありますが、早速本日から実践してみる価値はありそうです。ただし、食べすぎにはご注意を!

(谷口恭)

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