医療ニュース

2013年8月6日 火曜日

2007年10月16日(火) 女性はスリムに、男性は肥満に

 経済産業省が日本人の体格調査をおこなった結果、12年前に比べ、「女性はスリム、男性は肥満」となっていることが分かりました。(報道は10月3日の共同通信)

 調査は、衣料や家電、自動車など製造業に必要な寸法や形のデータを集めるため実施されました。2004-06年度に19-80歳の男女約7000人の体形を調べ、前回調査(1992-94年度)と比較されています。
 
 今回の調査では、女性の40歳代で前回調査と比べて身長が2.6センチ伸び157.1センチになったのに対し、体重は1.3キロ減の52.8キロとなっています。20歳代、30歳代、50歳代でも身長が伸びて体重が減り、スリム化が進んでいます。

 一方、男性は、40歳代で身長が2.8センチ伸び170.1センチになったものの体重も4キロ増の69.8キロとなっています。体重と身長から算出し肥満度を表すBMI値が24を超え、前回よりもやや太り気味の傾向がみられます。女性とは対照的に30歳以上のすべての年代で体重が増加しています。

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 すてらめいとクリニックの患者さんをみても、食事指導や運動指導をおこなっている人は、30代以上の男性と20代の女性に多いといえます。指導の内容は、男性にはいかに体重を落としてもらうか、女性には適切な食事と運動で体重をいかに維持(あるいは増加)してもらうか、です。

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2013年8月6日 火曜日

2007年10月16日(火) C型肝炎対策の検査進まず

10月4日の共同通信によりますと、C型肝炎対策として国が2002年度から始めた40歳以上対象のウイルス検査の受診率が、5年間の累計で36%にとどまったことが10月3日、厚生労働省のまとめで分かりました。

 この検査は、老人保健法に基づき、40-70歳の主婦や自営業者ら国民健康保険加入者が主な対象です。年1回の「基本健康診査」に合わせ、40歳、45歳など5年ごとの節目に受診できる仕組みとなっています。

 2002年度から2006年度までに対象となったのは約2380万人でしたが、実際に受診したのは約863万人です。5年間の陽性率は0.8-1.6%で推移しています。

 受診者の4人に1人は、5歳ごとの節目には当たらないものの、過去に肝機能障害を指摘されたり、出産時に大量出血があったりしたため「節目外受診」をしていました。

 厚労省はこれまでに受診できなかった人や、新たに40歳になった人を対象に本年度も検査を継続することにしています。

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 C型肝炎ウイルスの検査は、社会保険加入者に対しても、企業によっては健診でおこなっているところがありますが、企業が従業員の感染症の有無を調べることに問題がないわけではありません。(と、私は思います)

 なぜなら、C型肝炎ウイルスに罹患していることが早期に分かったとしても、現在の医療では全員を完全に治療できるわけではなく、感染者の何割かは、いずれ肝硬変や肝癌に移行していく可能性があります。そのような従業員に対して、企業側が(左遷や解雇といった)不利益を与えないかが疑問です。

 HIVと同じように、誰もが匿名で、保健所などで無料で受けられるようにすべきだと私は思います。

 C型肝炎ウイルスを保有している人は日本に200万人以上いると言われており、多くは自身が感染していることを知りません。すてらめいとクリニックを受診されているC型肝炎ウイルスを保有している人も、ほとんどは自覚症状がありません。

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2013年8月6日 火曜日

2007年10月16日(火) お酒の代わりにコーヒーを、すい臓ガンを予防

 すい臓ガンに関する興味深い研究があいついで2つ発表されたのでご紹介します。

 ひとつめは、愛知県がんセンター研究所が今月横浜で開催された日本癌学会で発表した報告です。(報道は9月27日の共同通信)

 その発表によりますと、酒を飲むと顔がすぐに赤くなる体質の遺伝子を持つ人は、そうでない人よりすい臓ガンになるリスクが約1.5倍高いそうです。

 「お酒に強い・弱い」というのはアルコールが分解されてできるアセトアルデヒドの代謝能力によります。これらは遺伝子で規定されており、日本人の5割はアセトアルデヒドを正常に代謝できます。このタイプは顔が赤くなりません。4割はこの代謝能力が低く、お酒を飲むと顔が赤くなります。残りの1割は、代謝能力がほとんどなく、そのためお酒がほとんど飲めません。

 ということは、日本人の4割をしめる「お酒を飲むと顔が赤くなるタイプ」の人がすい臓ガンになりやすいということになります。また、このタイプの人は、日本酒換算で1日1合アルコール摂取が増えると、リスクが3割増すそうです。

 もうひとつの発表は、コーヒーとすい臓ガンの関係についてのもので、こちらも今月の日本癌学会で発表されています。(報道は10月9日の共同通信)

 この発表は厚生労働省研究班によるもので、「コーヒーを1日に3杯以上飲む男性は、ほとんど飲まない男性に比べ、すい臓ガンになる危険度が低い」、というものです。

 調査は、全国9府県の40から69歳の男女約10万人が対象で、1990年から平均約11年の追跡期間中に233人が膵臓がんになっています。

 年齢や喫煙などの影響を取り除いてコーヒー摂取量との関係を調べたところ、ほとんど飲まない男性がすい臓ガンになる危険度に比べ、1日に1から2杯飲む男性の危険度はやや低く、3杯以上の男性はさらに低いとの結果で、よく飲む男性ほど危険度が下がる傾向がありました。

 女性では特定の傾向がみられず、緑茶では男女とも摂取量とすい臓ガンの関係はなかったようです。

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 以上をまとめると、お酒を飲んで顔が赤くなる人は、お酒を減らしてコーヒーを飲もう! ということになります。

 それにしても、ここ数年のコーヒーに関する発表はほとんどがいいことだらけで、少し気味悪いほどです・・・。

参考:2007年9月3日 「コーヒーは肝臓癌のリスクを下げる」
はやりの病気第22回(2005年12月)「癌・糖尿病・高血圧の予防にコーヒーを!」 

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2013年8月6日 火曜日

2007年10月16日(火) 酒臭さはガンのもと

 飲酒の翌日まで酒臭さが残る人は、食道ガンや咽頭ガンになりやすい・・・

 このような報告が国立病院機構久里浜アルコール症センターによっておこなわれました。(報道は10月6日の毎日新聞)

 同センターによりますと、酒臭さが残る人は、アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドが唾液中から高濃度に検出されることがわかったようです。

 一方、唾液中のアセトアルデヒドは、動物実験などからガンを引き起こしやすいことがわかっています。

 口の中にはアルコールを分解してアセトアルデヒドを作り出す細菌が生息しています。アルコールを分解する酵素を充分につくれない体質の人は、口の中にもアルコールが長く残り、酒臭さが続きます。その間、細菌の働きで口の中にアセトアルデヒドが作られ続けると考えられます。

 同センターは、「飲酒前後の歯磨きやうがいなど、口の中をよく洗うことが、がん予防につながるのではないか」と指摘します。

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 お酒が弱い人はアルコールを分解できず口の中にもアルコールが残存→口の中の細菌がアルコールを分解しアセトアルデヒドを生成→そのアセトアルデヒドがガンを発生、という説得力のある報告といえるでしょう。

 酒臭い人には、うがいをするようアドバイスしてあげましょう。

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2013年8月6日 火曜日

2007年10月22日(月) ピルは発癌リスクを低下させる

 ピルを飲むと癌(ガン)になりやすいのではないか・・・

 そのような印象をお持ちの方は少なくないようです。実際、ピル(経口避妊薬)を飲むとガンになりやすいかどいうかは、これまでも何度も研究されており、様々なデータがでています。

 ピルを服用すると、乳癌、子宮頸癌、肝癌のリスクが増大するとの研究結果がある一方で、子宮内膜癌、卵巣癌、結腸・直腸癌のリスクが低下するとの報告もあり、全体としての発癌リスクへの影響ははっきりしません。

 今回大規模な研究をおこなったのは、イギリス・アバディーン大学一般医療・プライマリケア科のHannaford氏らのグループです。同グループは、ピルに関する長期試験のデータを用い、非使用者に比べ使用者では全体として発癌のリスクが低下するとの仮説の検証を行いました。(詳しくは、「BMJ」という医学雑誌の9月11日付オンライン版に掲載されています)

 同グループは、1968年に開始された試験のデータを用いて発癌リスクを評価しています。

 その結果、ピルは発癌リスクを増大させず、むしろベネフィット(利益)をもたらすことが分かりました。

 非使用者に比べ使用者では、大腸/直腸、子宮体部、卵巣、部位不明の癌、婦人科癌の併発癌などの発現率が有意に低下していました。使用期間が長くなるに従って、子宮頸癌、中枢神経系あるいは下垂体癌のリスクは有意に増大し、子宮体部癌、卵巣癌のリスクは有意に低下していました。

 これらの知見をふまえ、同グループ代表のHannaford氏は、「ピルは全体として発癌のリスクを増大させず、むしろベネフィットをもたらす可能性が示唆された」と結論しています。

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 実際には、国や地域ごとに検証されなければならないのですが、今回の報告はピル使用者(あるいはこれから使用を考えている人)にとって有益な情報と言えるでしょう。

 子宮頚癌については、原因がHPV(ヒト・パピローマ・ウイルス)であることが分かっており、今後HPVに対するワクチンが普及すれば、いずれ劇的に減少すると考えられています。(ただし現在世界70ヶ国以上で使用されているこの有益なワクチンは、日本では承認すらされていません)

 現時点で、ピルが子宮頚癌や乳癌のリスクを増加させるか否かについてはまだはっきりとしないところがありますが、どちらの癌も定期的な検診で大事に至ることは阻止できます。

 ピルを飲んでいる、いないにかかわらず、これらの癌の定期的な検診が重要であることには変わりありません。

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2013年8月6日 火曜日

2007年11月23日(金) インフルエンザ患者数が急増!学級閉鎖は78施設

 厚生労働省の16日の報告によりますと、今年のインフルエンザは例年よりも早いペースで蔓延していて、休校や学級閉鎖をした学校数は全国で78施設に上っています。これはこの時期では過去10年間で最多になります。
 
 患者数も11月4日までの1週間で、首都圏を中心に1217人に達し、例年より1~2ヶ月早まっています。

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 インフルエンザの予防接種の効果は、接種後1~2週間程度かかると言われています。まだ予防接種をしていない方は早めに医療機関を受診しましょう。

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2013年8月5日 月曜日

2013年8月5日 一流スポーツ選手とうつ病の意外な関係

   強靱な肉体を持つ一流のスポーツ選手はうつ病などとは縁がないに違いない・・・。常識的にはそのように考えられているのではないでしょうか。ところが、まったく正反対の研究結果が報告されました。

 医学誌『Clinical Journal of Sport Medicine』2013年7月号(オンライン版)に掲載された論文(注1)によりますと、カナダのオリンピックチーム及び世界選手権大会(World Championship)のチームの選手のうつ病の頻度が調べられ、その結果、上位の選手はうつ病の頻度が高いことが判ったようです。

 具体的な数字が上げられて次のような結論が導かれています。

・試合前の調査では、68%の選手が大うつ病エピソード(major depressive episode)を有しており、女性が男性に比べると有意に多かった。(「大うつ病エピソード」とは専門用語ですが、わかりやすく言えば、明らかな抑うつ気分や意欲の減退などが長期間に渡り認められるエピソードのことです)

・ 試合後の調査では、選手の34%がうつ病の診断基準を満たしており、26%が軽度から中等症の抑うつ症状を自覚していた。

・上位25%にいる選手はうつ病の頻度が2倍高かった。そして、成績不振とうつ病には明らかな関連があった。

 研究者は、この研究結果から、一流スポーツ選手のうつ病の頻度は従来指摘されていたものよりも高く適切なメンタルケアが必要であろうと述べています。

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 冒頭で述べたように、私自身が、スポーツ選手は肉体だけでなく強い精神力をもち精神疾患とはあまり縁がないであろう、と以前は漠然と思っていました。

 ところが、太融寺町谷口医院(開院当時は「すてらめいとクリニック」)を開院した頃から、スポーツ選手からメンタル面の相談を受けることが増えてきました。スポーツ選手といっても、プロと言っていい人から趣味を少し超えている程度の人まで様々ですが、私の印象としては、野球やサッカーといったチームスポーツよりも、ひとりで戦わなければならないスポーツ、具体的には格闘家と陸上選手にメンタル面で悩んでいる人が多いように感じています。

 陸上、特にマラソンをしている患者さんからメンタル面の相談を受けると、東京オリンピックで銅メダルを獲得した円谷幸吉選手を思い出してしまいます。円谷選手は「もうすっかり疲れ切ってしまって走れません」と書かれた遺書(注2)を残して自殺しました。

 一度、ある格闘技をしているという患者さんに、この点について率直に聞いてみたことがあります。「当院にはメンタル面で不調を抱える格闘技をしている患者さんが少なくありません。格闘家というのは肉体だけでなく強い精神を持っているのかと思っていたので意外です・・」と言うと、その患者さんは、「その逆ですよ。つまり弱いメンタルを克服したいから格闘技を始める者もいるのです・・」と答えられました。

 私はこのとき目が覚めたような気がしました。スポーツ選手はメンタルトラブルを起こしにくいだろうというのは、私の単なる思い込みであり、そのような先入観が治療の妨げになっていたのではないかと考え反省することになりました。

 スポーツで鍛えた根性があれば挫折を乗り越えられる、などと言われることもありますが、今回の研究では、むしろ試合でいい成績を出せなかったという蹉跌がうつ病の引き金になっています。

 スポーツを若い頃から積極的におこなうことは大変重要なことと私は考えていますが、スポーツを積極的にしている人であればあるほど周囲の人間はメンタルサポートを考えるべきなのかもしれません。

(谷口恭)

注1:この論文のタイトルは「The Prevalence of Failure-Based Depression Among Elite Athletes」で下記のURLで概要(abstract)を読むことができます。尚、論文の第一著者(first author)はHammond Thomas氏ですが、所属についてはabstractからはわかりませんでした。

http://journals.lww.com/cjsportsmed/Abstract/2013/07000/The_Prevalence_of_Failure_Based_Depression_Among.5.aspx

注2:円谷選手の遺書は何度読んでも胸に響きます。下記は、沢木耕太郎著『敗れざる者たち』(文春文庫)収録の「長距離ランナーの遺書」より抜粋したものです。

父上様母上様 三日とろろ美味しうございました。干し柿 もちも美味しうございました。
敏雄兄姉上様 おすし美味しうございました。
勝美兄姉上様 ブドウ酒りんご美味しうございました。
巌兄姉上様 しそめし南ばんづけ美味しうございました。
喜久造兄姉上様 ブドウ液養命酒美味しうございました。又いつも洗濯ありがとうございました。
幸造兄姉上様 往復車に便乗さして戴き有難とうございました。モンゴいか美味しうございました。
正雄兄姉上様 お気を煩わして大変申し訳ありませんでした。
幸雄君、秀雄君、幹雄君、敏子ちゃん、ひで子ちゃん、良介君、敬久君、みよ子ちゃん、ゆき江ちゃん、光江ちゃん、彰君、芳幸君、恵子ちゃん,幸栄君、裕ちゃん、キーちゃん、正嗣君、立派な人になってください。
父上様母上様 幸吉は、もうすっかり疲れ切ってしまって走れません。
何卒お許し下さい。
気が休まる事なく御苦労、ご心配をお掛け致し申し訳ありません。
幸吉は父母上様の側で暮しとうございました。

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2013年8月3日 土曜日

2008年1月22日(火) 4つの習慣で14年間長生き?!

 4つの習慣をもつことで14年間も長生きできる・・・。

 このような研究を英国ケンブリッジ大学の研究班が米国の医学誌に発表し話題を呼んでいます。(報道は1月8日の共同通信)

 この研究班は、英国南東部の45歳から79歳の健康な住民約2万人を対象とし、1993年から1997年にかけて健康調査を実施し、2006年までの死亡率と生活習慣との関係を解析しました。

 その結果、①タバコは吸わない、②飲酒はほどほど(ワインなら1週間にグラス14杯まで)、③1日に最低こぶし5つ分程度の野菜・果物をとる、④1日30分程度の軽い運動をする、の4つの習慣がある人は、4つともない人より、同年齢で病気による死亡率が4分の1と低く、これは14年分の寿命に相当することが分かりました。

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 ワインを1週間にグラス14杯というのは、”ほどほど”ではないように思うのですが、お酒が好きな人には朗報に聞こえるかもしれません。

 考えてみると、禁煙、飲酒ほどほど、野菜と果物、運動、というのは当たり前の話であって新しい発見ではないように思えますが、”14年間長生き”というのは、食事療法・運動療法のモチベーションになるかもしれません。

(谷口 恭)

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2013年8月3日 土曜日

2008年2月1日(金) はしかが今年も大流行の兆し

 1月25日に国立感染症研究所が発表した報告によりますと、昨年春にアウトブレイクしたはしか(麻疹)が、今年も多数発生していることがわかりました。(報道は1月25日の日経新聞)

 同研究所によりますと、神奈川県の10代を中心に昨年を上回る勢いではしかが流行しています。同研究所は、「春以降に全国レベルで発生するおそれがある」として、ワクチンの接種をよびかけています。

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 すてらめいとクリニックは、近くに専門学校などが多数あることもあり、昨年の大流行と同時に、ワクチン希望者、抗体検査希望者が多く来院されました。

 これまでの結果を簡単にまとめると、10代のほぼ全員、20代の約8割に抗体ができていませんでした。これは、未接種の人だけでなく、幼少時にワクチンを接種した人も含めてです。

 そして、驚くべきことに、30代前半の人でもおよそ半数は抗体を持っていません。(30代後半の人で抗体検査を受けた人はあまりいません)

 気になる方、特に医療関係者や教育関係者は一度抗体検査を受けてみることをおすすめいたします。

(谷口恭)

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2013年8月3日 土曜日

2008年2月4日(月) インフルエンザ罹患者が4万人以上に

 全国約4,700の医療機関から国立感染症研究所に報告された今年第3週(1月14日から20日)のインフルエンザ患者数が、今季最多の44,567人(1機関当たり平均9.35人)になったことがわかりました。(報道は1月29日の毎日新聞)

 今季は、この20年で最も早い昨年第47週(11月19日から25日)に流行が始まりましたが、学校が冬休みとなった年末年始にいったん、患者数が減っていました。

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 私が感じている今シーズンのインフルエンザの特徴は、”症状が重くないケースが多い”ということです。

 熱がそれほど上がっていないケースや、倦怠感がそれほど強くないケースもままあり、”念のために”検査をして、インフルエンザ陽性というケースが例年に比べて非常に多い印象があります。

 インフルエンザは、小児や高齢者、免疫不全の人にはうつしてはならない疾患で、甘くみてはいけません。気になる人は、「ただの風邪」と決め付けないで、近くの医療機関を受診されてはいかがでしょうか。

(谷口恭)

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