医療ニュース

2009年6月20日(土) 日本のHIV、増加傾向は変わらず

 6月17日、厚生労働省のエイズ動向委員会は、2008年に新たに報告されたHIV感染者とエイズ発症者の確定値を公表しました。(速報値公表時のニュースは下記参照)

 HIV感染者は1,126人(2007年は1,082人)、エイズ発症者は431人(2007年は418人)で、ともに過去最多を更新しています。さらに、6年連続で過去最多を更新していることになります。

 2008年末までの国内感染者累計は10,552人、発症者累計は4,899人となります。

 同委員会は、同日、今年(2009年)1月から3月までの国内で新たに報告された数値も公表しています。報告によりますと、新たにHIVに感染した人は249人(これは過去8番目となります)、エイズ発症者は124人でこれは過去2番目に多い数字です。

 エイズ発症者の内訳をみてみると、同性間の性的接触が61人で最多、異性間の性的接触は39人となっています。年代では30代が51人、40代が30人といずれも前年同期より増加しています。

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 最近の傾向として、感染や発症が確認されている人の年齢が上がってきています。50代で新規に感染が判るケースも増えており、検査の対象者を増やすことも検討すべきでしょう。

(谷口恭)

参考:医療ニュース 
2009年2月24日「日本のHIV・AIDS、6年連続で過去最多」

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