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2010年1月27日(水) 日本の自殺者12年連続で3万人超え

 1月26日、警察庁は2009年の自殺者が全国で32,753人(暫定値)となり、前年(2008年)より504人(1.6%)増加したことを発表しました。

 2009年の自殺者数は、統計を取り始めた1978年以降で5番目に多かったことになるそうで、警察庁の統計では、12年連続で3万人を超えていることになります。(厚生労働省の統計では3万人を切っている年もあります)

 警察庁によりますと、月別の自殺者はリーマン・ショック直後の2008年秋以降に急増しています。2009年に入っても前年同月を上回り続け、3~5月には連続して3千人を超えていました。9月以降は前年同月を下回っているものの、2,460人だった12月以外はどの月も2,500人を超えています。

 都道府県別でみると、前年より大きく増えたのは埼玉(143人増)、千葉(122人増)、沖縄(69人増)などで、大阪(146人減)、北海道(127人減)、鹿児島(64人減)などは大きく減っています。

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 自殺者が大きく増加した地域と減少した地域があるのはなぜなのでしょうか。日々の新聞報道をみていると、関東圏よりも近畿地方の方が、不況が深刻であるような印象を受けますが、大阪の自殺者は大きく減っています。

 厚生労働省は、1月21日、関係部局などを集めた「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」を設置し初会合を開いています。自殺にいたる要因の分析をおこない、我々国民のひとりひとりができることは何なのかを検討してもらいたいと思います。

 厚生労働省は、2009年10月より「こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」というサイトを立ち上げており、最近はかなり充実した内容になってきています。働く人が心の悩みを感じたときには、このサイトを訪れることを推薦したいと思います。

(谷口恭)

参考:
「こころの耳 働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」
医療ニュース2009年5月19日「自殺は若年層で増加」
医療ニュース2009年4月4日「2008年の自殺者またもや3万人超え」
医療ニュース2008年6月24日「警察庁の発表では自殺者が10年連続3万人超」 

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