医療ニュース

2007年5月14日(月) 緑茶が脳梗塞を予防する可能性

 緑茶を1日5杯以上飲むと脳梗塞の死亡リスクが、男性で42%、女性で62%も低下する・・・。

 このような研究結果を東北大学公衆衛生学教室が発表し話題を呼んでいます。

 同大学は、宮城県内の40歳から79歳の男女約4,5000人を1994年から追跡調査し、1日に緑茶を飲む量でグループに分けて分析をおこないました。
 
 その結果、脳や心臓など循環器系の病気の死亡リスクは、緑茶を飲む量が多いほど低下することが判りました。1日に1杯未満の人に比べ、5杯以上飲む人は、男性で22%、女性で31%低下しています。脳血管障害では男性で35%、女性で42%低下し、特に脳梗塞は男性42%、女性62%とリスクが大きく低下しています。

 一方、がんによる死亡のリスクとは関連はないという結果がでています。紅茶やウーロン茶を飲む量とこれらの病気の死亡リスクに関連はなかったようです。

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 脳梗塞のリスクが、男性35%、女性42%軽減というのは大変大きな数字だと思われます。「血をサラサラにする!」などとうたったサプリメントや健康食品が氾濫していますが、これだけ大きな予防効果のあるものが緑茶という身近なものであるであることは興味深いと言えます。

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