医療ニュース

2007年8月11日(土) またもやHIV新規感染が最多、4-6月は270人

 厚生労働省のエイズ動向委員会は7日、今年4月からの3カ月間に国内で新たに報告されたHIV感染者数は270人で、4半期ベースで過去最多だったと発表しました。新規エイズ患者数は110人で過去2位となっています。

 これまでの新規感染者数の最多は昨年4-6月の248人でした。

 今年4-6月の全国でのHIV検査件数は、37,143件と前年同期に比べ大幅に増加しています。委員会の岩本委員長は「検査件数の伸びが感染者数を押し上げた面はあるが、検査が減少した時期も感染者は増え続けており、感染そのものが増えていると考えざるを得ない」とコメントしています。

 感染者270人の内訳をみると、性別では男性が251人と多く、感染経路別では日本国籍男性の同性間性的接触が175人と最多となっています。年齢別では20-30代が76%と大半を占めています。

 患者110人のうち男性は103人で、感染経路は、男性同性間の性的接触が45人、異性間の性的接触が38人です。年齢別では30-50代に多いようです。

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 すてらめいとクリニックでも、HIVはもはやまったく珍しい感染症ではなくなってきています。最近は、他の症状で受診した患者さんに、「なにかかかっている病気はありますか」とお聞きしたときに、「HIV陽性です」と答える人も珍しくありません。

 気になる人は是非検査を・・・。

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