医療ニュース

2007年9月3日(月) 美容的豊胸手術は自殺のリスク?

 美容的豊胸手術を受けた女性の自殺率は他の女性の3倍で、リスクは術後10年で発現する・・・。さらに、薬物やアルコール乱用による死亡も3倍に・・・。

 このような調査結果がスウェーデンで報告され話題を呼んでいます。

 この研究は、1965年から1993年に豊胸手術を受け、平均約19年間追跡調査されたスウェーデン女性の他、デンマーク、フィンランド、カナダ、米国での美容的豊胸手術を受けた女性のデータに基づくもので、結果は『Annals of Plastic Surgery』という医学誌の8月号に掲載されています。(報道は8月16日のMedscape Medical News)

豊胸手術を受けた平均の年齢は32歳となっています。

 この調査の研究者のひとりは、「美容的豊胸手術を希望している女性には重度の精神疾患に罹患している可能性があるグループが存在し、後に自殺や薬物およびアルコール乱用による死亡のリスクにさらされる可能性があるということに女性と医師たちは留意すべきである」、とコメントしています。

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 研究者のコメントを別の言葉で言えば、「豊胸手術をするから自殺をする」のではなく、「豊胸手術を受ける女性の一部はもともと精神疾患がある」、ということになります。

 豊胸手術を受けない精神疾患をもった女性も存在するわけですし、こういう研究によって、豊胸手術を受けた女性に対する偏見が生まれるのではないか・・・、と危惧してしまいます。

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