医療ニュース

2008年2月19日(火) 自らの首をしめて82人が死亡

 自分で自分の首を絞めると快感が得られるということをご存知でしょうか。

 私はこのことを医学部の学生の頃、法医学の授業で学んで衝撃を受けました。法医学者の仕事のひとつに変死体の死因究明がありますが、法医学者は自室で首を絞められた若者の死体に遭遇したときに必ずこの可能性を考えるそうです。

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 2月14日、米国CDC(疾病管理局)は、自分で首を絞めるなどして快感を得る遊びが原因で死亡するケースが近年急増し、1995年から2007年に米国内で少なくとも82人が死亡したことを発表しました。(報道は2月18日の共同通信)

 死亡者の大半は10代の少年で、CDCは「”首絞めゲーム”の存在を親が知らない例が多い」として、家庭でも子供の行動に注意するよう呼びかけています。

 CDCによりますと、死者は6-19歳で、特に11-16歳の少年に集中し、平均年齢は13歳となっています。経験者は「首を絞めることで高揚感が得られる」と話しており、絞めているうちに窒息してしまうといいます。

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 少し前に流行った渡辺淳一氏の小説『愛の流刑地』のなかで、ヒロインの女性が性行為の最中に主人公の男性に首を絞めるよう懇願するシーンがあります。(そして実際に首を絞められて死んでしまいます) おそらく元医師の渡辺淳一氏は、首を絞めることによって得られる快感を知っていたのでしょう。

 けれども、決してマネはしないように!!

(谷口恭)

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