医療ニュース

2008年2月25日(月) 禁煙すれば緑茶が胃癌の予防に

 緑茶をよく飲む女性は胃癌のリスクが3分の1に減少する・・・

 厚生労働省の研究班が、2月22日、このような報告をおこないました。(報道は2月22日の共同通信)

 この理由は緑茶のシブみ成分のポリフェノールにあるようです。今回の研究は、ポリフェノールの血中濃度を測定することによっておこなわれています。

 喫煙との関係をみると、「ポリフェノールの血中濃度が高い非喫煙者は胃癌の危険性が低いが、血中濃度が高い喫煙者は逆に危険性が上がる」という結果がでています。

 この調査は、岩手、秋田、大阪など9府県の40から69歳の男女約37,000人が対象となり平均12年の追跡がおこなわれています。この期間に胃癌になった人494人と、ならなかった人の血液を分析することによって研究がおこなわれました。
 
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 喫煙との関係を別の言葉で現すと、「タバコを吸っていれば、たとえ緑茶をたくさん飲んでポリフェノールを積極的に摂取しても胃癌になりやすい」ということになってしまいます。

 禁煙を考えている人は動機付けになりませんか?

(谷口恭)

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