医療ニュース

2008年7月22日(火) 化粧品からステロイドが検出

 「NOATOクリーム」という化粧品から、ステロイドが検出されたことを東京都が7月16日に発表しました。東京都は、薬事法違反で、販売業者に製造・販売の中止と回収を命じています。(報道は7月17日の共同通信)

 東京都によりますと、この化粧品は米国から輸入され、今年の3月から26箇所の販売代理店で合計5,691個が販売されたそうです。

 東京都安全研究センターが検査した結果、ステロイドホルモン製剤として最も作用が強いとされるプロピオン酸クロベタゾールが0.049%検出されています。

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 プロピオン酸クロベタゾールは大変強い薬で、医師が患者さんに処方するときもごく限られた症例のみですし、顔に使用することはまずありません。そのようなステロイドが含まれていた化粧品が流通していたことを考えると恐ろしくなります。

 今回のような事件は数年に一度くらいの割合で報道されています。化粧品の製造・販売元には充分な注意を払うべきでしょう。

(谷口恭)

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