医療ニュース

2008年7月31日(木) 米国で肥満増加、タイでも増加

 米国疾病管理局(CDC)は7月17日、昨年(2007年)に実施した調査で、米国成人の25.6%が「肥満」であったことを発表しました。(報道は7月18日の共同通信)

 2005年に実施された調査では、「肥満」は23.9%でしたから、米国では肥満の傾向がより進んでいるといえます。

 この調査の「肥満」はBMIを30以上と定義づけています。(BMIは体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割った数値です。例えば体重88キロ、身長2メートルの人であれば、88÷2の2乗=88÷4=22となります)

 地域別に肥満の割合をみると、南部で27%と最も高く、なかでもアラバマ、ミシシッピ、テネシーでは30%を越えています。一方、最も肥満率が低い地域は西部の22.1%で、州別ではコロラドの18.7%が最低です。

 さて、肥満に悩んでいるのはアメリカだけではありません。

 アジア太平洋地域における「肥満が深刻化している国」の第5位にタイがランキングされたことがタイのマスコミに取り上げられています。(報道は7月14日のBangkok Post)

 Bangkok Postによりますと、食べすぎ、運動不足、不健康な生活習慣などが原因で肥満となったタイ人は1,000万人以上、定期的な運動をしておらず生活習慣病のリスクのあるタイ人は4,000万人にものぼるそうです。(タイの総人口は約6,200万人です)

 現在タイ保健省は、地域ごとに運動施設を設立する計画をおこなっているようです。

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 日本でも特に中年男性には肥満が広がっています。食べすぎ、運動不足、不健康な生活習慣などは、多くの国の共通の問題となっているのでしょう。

参考:2007年10月16日(火)「女性はスリムに、男性は肥満に」
 
(谷口恭)

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