医療ニュース

2008年8月4日(月) 輸血でB型肝炎に罹患し死亡

 今年(2008年)1月に輸血を受けた60代の女性がB型肝炎ウイルスに罹患し、さらに劇症肝炎を起こして死亡していたことが、7月15日、日本赤十字社の調査で明らかとなりました。(報道は7月17日の読売新聞)

 この女性が輸血された血液を事後調査した結果、B型肝炎ウイルスが混入していることが分かりました。

 厚生労働省によりますと、今回のように検査をすり抜けて輸血に使われ、その結果B型肝炎ウイルスに罹患する症例が年間10件前後あるそうです。

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 B型肝炎ウイルスに感染して間もない時期に献血をおこなうと、今回のように検査をすり抜けて輸血に使われることになります。

 危険な性行為などがあり感染の可能性のある人が献血をおこなわないように呼びかけることも必要ですが、それ以上に有用なのは各自がB型肝炎ウイルスのワクチン(予防接種)をおこなうことです。ワクチンをうって抗体をつくっておけば100%感染を防げるのですから。

(谷口恭)

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