医療ニュース

2009年4月2日(木) 小中高でAEDが普及

 AED(自動体外式除細動器)については、このウェブサイトでも何度か取り上げてきましたし、その有効性が社会に周知されてきているように思われます。最近では、タレントの松村邦洋さんが、2009年3月22日に開催された「第3回東京マラソン」で一時心肺停止となりAEDで蘇生されたことがニュースとなりました。

 そのAEDが学校でも広く普及しているようです。AEDを設置している小学校は2008年度末までに全体の72%になり、これは2007年度末の1.5倍となるそうです。中学校では89.8%、高校では98.0%と高い設置率となっています。(報道は3月31日の日経新聞)

 特別支援学校も含め幼小中高全体でみると、今年度末時点で設置しているのは35,368校で、全体の67.4%となります。

 公立校について都道府県別にみると、設置率が最も高いのは福岡県で100%を達成しています。2位は富山県の98.7%、埼玉県が97.0%となっています。逆に設置率が低いのは、低いほうから長崎県(29.3%)、大分県(44.9%)、山形県(46.5%)となっています。(大阪は79.1%です)

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 タレントの松村さんのようにマラソンの途中での心臓発作というのは子供にもありますし、野球のボールが胸に当たる事故のときにもAEDが有用である場合があります。

 太融寺町谷口医院のAEDはまだ一度も活躍したことはありませんが、この近辺で事故があれば役立てたいと考えています。町のいたるところにAEDがある、そんな時代に少しずつ近づいているような気がします。

参考:メディカルエッセィ第48回「あなたはAEDが使えますか」
医療ニュース 2009年1月27日「一般市民によるAED救命率が42.5%!」

(谷口恭)

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