医療ニュース

2008年10月14日(火) 未成年の3割はタバコ千円でも「吸う」

 未成年の3割はタバコが1箱1,000円になっても「吸う」と回答・・・

 これは、厚生労働省研究班が2007年12月から2008年2月にかけて、全国の中学校130校、高校109校の合計約9万人を対象におこなった調査結果です。(報道は10月9日の毎日新聞)

 タバコ価格と喫煙の調査結果を詳しくみてみると、1箱600円で「やめる」と答えたのは25%にとどまり、1,000円で「やめる」が42%、「吸い続ける」は29%です。

 別の研究班の調査では、成人の喫煙者の過半数が禁煙を決断する価格の平均は、ニコチン依存が低いグループで1箱467円、依存が高いグループでも706円であり、中高生よりも「安い」という結果がでています。

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 私は元喫煙者ですが、私の経験から言えば、「タバコは若いときにやめる方が絶対にやめやすい!」です。

 ニコチンは長期間依存すればするほどやめにくくなります。私は今でもときどきタバコが無性に吸いたくなることがありますが、このような衝動は若い頃に禁煙を試みたときにはそれほど強くありませんでした。「なぜ、あのときタバコを再び吸いだしてしまったんだろう・・・」と今では強く後悔しています。

 これは医師としてというよりも、ひとりの元喫煙者からのメッセージだと思ってください。

 タバコは吸えば吸うほど止めにくくなります。若い方は「禁煙の最大のチャンスは今」ということをお忘れなく!

(谷口恭)

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