医療ニュース

2007年4月24日(火) 南関東ではしかが流行

 国立感染症研究所の報告によりますと、埼玉県や東京都を中心とする南関東ではしか(麻疹)が流行しています。はしかは、例年春から夏に感染者が増えるために、流行はさらに拡大するとみられています。(報道は4月17日の共同通信)

 全国約3000カ所の小児科からの患者報告数は、3月26日から4月1日の1週間で計26人になり、昨年9月以来最多となっています。埼玉県、東京都が、それぞれ11人、9人と、大半を占めています。

 小児科からの報告とは別に「成人麻疹」として集計されている15歳以上の報告数も、同週は計11人と前週より増加しています。こちらはほとんどが東京都からの報告です。

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 はしかのウイルスは、くしゃみや咳で広がり感染力は強力です。ワクチンなどで免疫力をつけていない人が感染すると、ほぼ100%の確率ではしかを発症します。 

 はしかには有効な治療法がなく、ワクチンでの予防が最大の対策です。

 以前別のところにも書きましたが、先進国の住民であれば、普通はワクチン接種をしていますから今回のような問題は起こりません。

 こういうニュースをきっかけとして、日本がいかに”ワクチン後進国”であるかが社会に認識されることを期待したいと思います。

参考:「はしか・風しん混合ワクチンの2回目接種率わずか30%」

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