医療ニュース

2007年9月3日(月) 京都の女性はメタボと無縁?

 京都市が今年(2007年)の5月と6月におこなった調査によりますと、京都の女性がメタボリックシンドロームに該当する割合は、全国推計値の約半分にとどまっています。さらに、メタボリックシンドロームの「予備軍」も6割程度という低い結果がでています。(報道は8月23日の毎日新聞)

 今回の調査は市民健診で協力を得られた40歳から74歳の京都市民1,771人(男性509人、女性1,262人)が対象です。

 結果は、「積極的支援」が必要な女性のメタボ該当者(65歳未満)の割合が3.1%で、全国推計値(6.0%)の51%、「動機づけ支援」が必要なメタボ予備軍も65歳未満で6.0%と、全国推計値(10.2%)の約6割となっています。65歳以上でみても、全国推計値が15.2%なのに対し、京都市では9.5%と約6割の水準にとどまっています。

 BMI(注)をみても、「肥満」の人の割合は、40代で、11.8%(全国平均19.3%)、50代で14.2%(同23.9%)、60歳で17.2%(同29.0%)と、各年代とも全国平均を大きく下回っています。

 その一方、男性は「積極的支援」は17.5%と全国推計値24.6%より3割低いという結果が出ていますが、予備群は65歳未満が13.0%(全国推計11.8%)、65歳以上が30.9%(同27.6%)といずれも全国水準を上回っています。

 今回の調査に対し、「食や衣などの京都の伝統が影響しているのでは・・・」との推論が出ており、今後理由の分析も検討されるようです。 

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  京都に住む人ではなく、「京都の女性」のみがメタボや肥満と無縁というところがこの調査の興味深いところです。食べているもので男女間にそう大きな差があるとは思えませんし、衣と言っても京都の女性がいつも着物を着ているわけではありませんし、私にはこの理由が皆目検討がつきません。

 皆さんはどのように思われますか?

注 BMIとは体重(kg)を身長(m)の2乗で割った数字です。例えば、体重88kg、身長2mの人であれば、88÷2の2乗=88÷4=22となります。以前は、BMIは22がベストとされていましたが、最近の研究では23から25程度が最も長生きするとの報告が多くなっています。

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