医療ニュース

2007年3月16日(金) 健診で大腸がんの死亡率低下

健康診断でおこなう大腸がんの便潜血検査をこまめに受ける人は、受けない人に比べて大腸がんで死亡する危険が低い・・・

 このような調査結果を厚生労働省研究班が3月14日に発表しました(報道は同日の共同通信)。

 研究班は岩手、秋田、長野、沖縄県で40-59歳の男女約4万人を1990年から13年間追跡し、受診経験と大腸がんとの関係を調べました。その結果、検査受診者はがんが進行してから見つかる危険性が未受診者に比べて半分で、大腸がんによる死亡率も未受診者の4分の1程度と大幅に低いことがわかりました。

 便潜血検査はがんなどから出る少量の血液の便への付着を調べるもので、他のがんと同様、早期発見が死亡のリスクを減らす大腸がんでは、この簡単な検査が非常に有用です。しかし、この検査の有用性はこれまで科学的に証明されておらず、今回の調査で初めて確認されたというわけです。

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 すてらめいとクリニックの健康診断でも便潜血検査を取り入れています。気になる方はお気軽にご相談ください。

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