医療ニュース

2007年3月14日(水) 運動は”脳力”をアップさせる

3月12日のロイター通信によりますと、運動することによって脳細胞が新たにつくられ”脳力”がアップすることがわかりました。この研究は米国の研究者によりおこなわれ、新たに細胞がつくられる脳の領域は記憶や記憶損失に関する「歯状回」と呼ばれる部分です。

 歯状回とは、「海馬」と呼ばれる脳の領域の一部で、海馬が記憶に関連していることは以前から知られていました。海馬が関与するこの記憶は30歳ごろから衰えていくと言われています。

 その海馬のなかの歯状回で細胞が増生されることが分かったのは今回が初めてですし、運動が細胞の誕生を促していることが分かったという点で、この研究は注目度が高いと言えるでしょう。

 研究者らは、まずマウスを使って実験をおこない、その後11人の成人ボランティアの協力のもと、人に対して運動の前後でどのような脳内の変化があるかを、MRIを用いて調べました。今回ボランティアがおこなった運動は”有酸素運動”です。

 今回の研究の代表者である米国コロンビア大学のスコット・スモール(Scott Small)博士は言います。

 「我々の次の目標は、どのような運動がその人にとって最も効果的に記憶力を高めるかを解明することだ。これが分かれば、医師は患者に応じてオーダーメイドの運動プログラムを推薦できるようになるかもしれない」

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 運動は身体にいい影響を与えて様々な病気を防ぐだけでなく、記憶力までも高めてくれるようです。また、運動によってボディイメージがアップすると精神的にも健全になります。いいことづくしの運動です。日頃運動不足という人は、早速始めてみてはいかがでしょうか。

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