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2013年6月22日 土曜日
2007年3月5日(月) ビタミンCは白内障を予防する
ビタミンCを多く摂る人は、摂取量の少ない人に比べて老人性白内障にかかりにくい。
厚生労働省の研究班がこのような疫学調査を2月27日に発表しました。(報道は同日の共同通信)
研究班は、岩手・秋田・長野・沖縄の4県で、45歳から64歳の男女約35,000人を1995年から5年間追跡しました。白内障にかかった767人の食生活と、かからなかった人の食生活を調べたところ、ビタミンCを日本人の平均的な摂取量(1日110-120ミリグラム)の2倍近く摂る人は、半分程度しか摂らない人に比べ、男性で35%、女性で41%、白内障にかかりにくいことが判りました。手術が必要なほど重症化する危険度は、男女とも30%以上低くなっていました。
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同様の研究は海外でも報告があり、ビタミンCの白内障に対する予防効果は確立されつつあるといえます。
ビタミンEやベータカロチン、コエンザイムQ10などは、健康を促進するどころか、かえって病気になりやすいという研究や副作用の報告が少なくありませんが、ビタミンCについては、軽度の下痢や嘔気などを除けば有害性についてほとんど聞いたことがありません。
風邪の予防やコラーゲン産生促進、また美白効果など、いいことづくしのビタミンCです。度を越さなければ積極的に摂取すべきでしょう。
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|2013年6月22日 土曜日
2007年3月5日(月) 花粉症の健康食品で意識不明
2月27日の共同通信によりますと、和歌山県の40代の女性が花粉症に効くと宣伝されている健康食品を服用し、意識不明となりました。
この女性は昨年から花粉症の治療目的で、この健康食品を内服しており、その副作用で呼吸困難、さらに気道が閉塞し呼吸不全となり意識が消失したようです。現在は快方に向かっているとのことです。
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最近、健康食品の被害が相次いでおり、なかには死亡例もありますから、”たかが健康食品”と軽く考えずに、どのような健康食品・サプリメントでも服用前にはかかりつけ医に相談するようにしましょう。
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2007年3月3日(土) 柳沢厚労大臣が「転落死とタミフルは関係なし」と発表
タミフル服用後の転落死が相次ぎましたが、3月1日、柳沢厚労大臣は衆院予算委員会で「タミフルの安全性に重大な懸念があるとは考えていない」と述べました。(報道は3月2日の共同通信)
しかしながら、厚生労働省は、2月28日、医療関係者に文書でタミフルの注意を呼びかけています。その内容は、(1)異常行動の恐れがある、(2)少なくとも2日間は小児や未成年者を1人にしない、の2点です。
参考:「またもやタミフル服用後に転落死」 2月28日
「14歳少女の転落死はタミフルが原因か」 2月20日
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|2013年6月22日 土曜日
2007年3月3日(土) 米国、若い女性の3分の1がHPVに感染
米国では、14-24歳の女性の約3分の1に相当する約750万人がHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染していることを2月28日のワシントンポストが報道しました(日本での報道は3月1日の共同通信)
HPVは子宮けい癌の原因となるウイルスで、60歳未満の女性全体でも約4分の1が感染しており、専門家たちは従来考えられていたより割合が高く、米国で最も広がった性感染症と考えています。
子宮けい癌は毎年世界中のおよそ30万人の女性の命を奪っています。米国では約4千人、日本でも2千人の女性がこの癌の犠牲となっています。
HPVはこのようにやっかいな性感染症ですが、大変有効なワクチンが開発され期待がもたれています。HPVのワクチンは、メルク社の「ガーダシル」とグラクソ・スミスクラインの「サーバリックス」があり、「ガーダシル」は昨年から英国、米国、オーストラリアなどで使用が開始されています。
オーストラリアでは来月から12歳から26歳の女性であれば無料で「ガーダシル」のワクチンが接種できるようになりますし、米国テキサス州でも少女たちへのワクチン接種が義務化される見通しです。
日本では現在「ガーダシル」「サーバリックス」とも臨床試験中で、現在約2千人の女性を対象に安全性と有効性が調べられています。ただ、日本の市場に登場するのは早くても2009年頃とみられています。
日本でもこれらワクチンが承認されれば、おそらく接種が望ましいとされるのは、まだ性交渉を開始する前の年齢層であろうと考えられています。それ以降の年齢の女性は、年齢にもよりますが、年に一度程度の検診を受けるのが望ましいといえるでしょう。
参考:子宮けい癌
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|2013年6月22日 土曜日
2007年2月28日(水) またもやタミフル服用後に転落死
2月27日の毎日新聞によりますと、27日午前1時20分頃、仙台のマンションの11階から14歳の男子生徒が転落し死亡しました。生徒は前日の朝と夕方にタミフルを1錠ずつ内服しており、転落との関連が疑われています。
タミフル服用後の転落死は、今月16日、愛知県の14歳の女子生徒にも起こっています。
27日の共同通信によりますと、現在厚生労働省はタミフルと転落死の因果関係を認めていませんが、これまでタミフル服用後の異常行動で16歳以下の子供が死亡した例は、今月の2例を含めると少なくとも18件の報告があります。
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赤ちゃんや高齢者などを除けば、タミフルは必ずしも服用しなくてもいいケースの方が多いと思われます。すてらめいとクリニックでもタミフルを処方していますが、インフルエンザの薬剤には吸入薬の「リレンザ」もありますし、休養と解熱薬(熱さまし)だけで様子をみられるケースも多々あります。
参考:14歳少女の転落死はタミフルが原因か 2007年2月20日
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|2013年6月22日 土曜日
2007年2月24日(土) 出生率が大幅回復へ!
2006年に生まれた赤ちゃんの数が、前年より約32,000増の112万2,278人になることが厚生労働省の人口動態統計の速報で明らかとなりました。(報道は2月21日の共同通信)
合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子供の人数)は、2005年には過去最低の1.26となりましたが、2006年のものは1.3台になる可能性が強く、合計特殊出生率が上昇するのは2000年以来の6年ぶりということになります。
また、出生数から死亡数を引いた人口の自然増加数も2万6,885人増となり、2年ぶりに自然増となりました。
この結果に対し、厚労省は、「景気回復に伴い雇用が安定したことが結婚や出産の増加につながった」としています。ただ、長期的には人口減少が続く見通しで、「上向きや横ばいがあっても一時的」とみる向きもあります。尚、合計特殊出生率が2.08を下回ると、総人口が減少に向かうと考えられています。
速報値によると、2006年は婚姻も前年より1万7,850組増の74万8,017組。出生数が前年より3万人以上増加したのは、約5万人増だった94年以来となります。厚労省は出生数の伸び率(2.9%)などから、合計特殊出生率が前年と比べ0.04程度は回復すると見込んでいるようです。
一方、死亡数は大幅に増加した05年と比べて、06年は微増にとどまっています。速報値には外国人などが含まれていますが、日本に住む日本人に限った人口の自然増加数も、06年は約8000人増と2年ぶりにプラスになる見通しです。
厚労省は数値を精査した上で、06年の合計特殊出生率を6月上旬に発表する予定です。
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2007年2月24日(土) 北朝鮮ではしか3千人、4人が死亡
2月21日の共同通信によりますと、国際赤十字社は、現在北朝鮮ではしか(麻疹)が流行しており、これまで約3,000人が感染し、そのうち4人が死亡したことを発表しました。
今回の流行は、昨年11月に北部の両江道で発生したとみられ、当初は風疹(ふうしん)と診断されていましたが、今月15日になってはしかと判ったそうです。
現在は北朝鮮の全域に拡大し、保健当局は同連盟など国際機関に500万人分のワクチンの支援を求めたようです。
北朝鮮のはしかは1992年に根絶したとされ、実際、最近は発症例がなかったそうです。
また、同国では今年1月初旬から、しょうこう熱や腸チフスなどの感染症が流行しているとの情報もあります。
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はしかは世界全体でみれば大きく減少していますが、それはワクチンが普及したからです。おそらく、北朝鮮でははしかのワクチン接種を徹底していなかったのでしょう。しかし、日本でもはしかのワクチンを接種していない子供は少なくなく、これは先進国のなかでは例外的なことです。はしかは稀ではありますが命にかかわることもある感染症ですから、ワクチン接種をお忘れなく・・・。
参考:「世界のはしかの死者、6年間で6割減少」2007年1月23日
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|2013年6月22日 土曜日
2007年2月24日(土) 早い初潮・出産経験なし・高身長が乳がんのリスク
食習慣の欧米化などで近年増加しているのが乳がんで、90年代半ばから女性のがんのトップになっています。
これまでも、初潮が早く来た人や出産経験のない人は乳がんにかかりやすいということが言われていましたが、それを裏付ける調査結果が発表されました。この調査は厚生労働省の研究班がおこなったもので2月22日の毎日新聞が報道しています。
研究班は、90年と93年に全国の40から69歳の女性約56,000人にアンケート調査をおこない、身長・体重、初潮の時期、出産回数などを調べました。アンケート協力者のうち2002年までに441人が乳がんにかかっています。
分析の結果、閉経前の女性の場合、初潮が14歳未満だと、16歳以降だった人に比べ乳がんになる率が約4倍になりました。閉経後の女性では、乳がんになる率は初潮と関連がみられませんでした。
出産経験がない女性が乳がんになる率は、経験がある女性の1.9倍という結果が出ました。出産回数が増えるほどがんになる率が下がり、5回以上出産した人は、1回の人の4割弱だったようです。
また身長160センチ以上の女性は、148センチ未満に比べると、閉経前で約1.5倍、閉経後で約2.4倍、乳がんにかかる率が高いという結果が出ています。
閉経後の肥満もリスクとなるようです。体格指数(BMI)が30以上の肥満の場合、リスクは19未満のやせ形の2倍以上という結果になっています。
初潮や出産が乳がんに影響するのは、体内の女性ホルモンの状態が変化するのが理由と考えられます。
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この調査をおこなった頃と比較して、現在は、全体的に女性は高身長となり初潮も早くなってきています。今回の調査では現在中高齢者の方を対象としているため、この結果が必ずしも現代の若い女性にあてはまるかどうかは分かりませんが、乳がんも他のがんと同様、早期発見が重要な疾患です。
すてらめいとクリニックでは、クリニック内での乳がん健診は現在おこなっていませんが、必要な方には専門の医療機関を紹介しています。
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|2013年6月22日 土曜日
2007年2月24日(土) 花粉飛散が一気に拡大!!
昨年の秋の気温が高かったために、今年の花粉の飛散は遅れるのではないかとみられていましたが、予想以上の暖冬となったため、スギ花粉の飛散は例年よりも早くなりました。
環境省が、NPO法人花粉情報協会に委託して各都道府県に1カ所ずつある観測点で調べた結果によりますと、スギ花粉の飛散は1月31日に東京都で確認されたのが最初で、飛散地域は2月に入って関東や西日本を中心に拡大し、21日現在、この観測網で飛散が未確認なのは北海道、青森、秋田、長野、沖縄の5道県だけとなっています。(報道は2月23日の共同通信)
例年であれば、2月10日ごろから関東、四国、九州地方の一部で飛散が始まり、徐々に北上していきますが、今年は大幅に速いペースとなっています。環境省は当初、例年と同様、2月10日ごろから関東以西の本州、四国の太平洋岸と九州北西部で飛散が始まると予測していましたが、暖冬傾向が予報より強く、スギの開花が早くなったと説明しています。
ただ、昨夏の日照時間が少なかったため、スギ雄花についている花粉の量は例年より少ないと考えられています。このため、環境省は「地域により平年並みから平年の20%」とする飛散量の予測に変更はないとしています。
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すてらめいとクリニックでも、先週あたりから花粉症の患者さんが増えてきています。別のところでも述べましたが、花粉症対策で最も大切なことは「早期に受診をする」ということです。例年よりも飛散量は少ないかもしれませんが、早期受診の重要性は変わりません。
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|2013年6月22日 土曜日
2007年2月21日(水) 運動する男性は大腸がんの危険度が30%低い
日常的に運動をしている男性は、あまりしない男性に比べて、大腸がんになる危険度が低いことが分かりました。
これは厚生労働省研究班が2月20日発表したもので、同日の共同通信が報道しています。
研究班は、1995年から2002年まで、全国9府県で40-69歳の男女約6万5000人を調査し、1日の運動量に応じて参加者をグループ分けし、大腸がん発症との関係を調べました。
その結果、男性では運動量が多いグループほど大腸がんリスクが低くなることが確認されました。肉体労働や激しいスポーツを日常的にしている人は、ほとんど運動しない人に比べ発症の危険度が約30%低下していたそうです。大腸がんのうち結腸がんで特にこうした傾向が強く、1日3時間以上歩いたり立ったりする程度の運動でも一定の予防効果がみられたといいます。
女性では今回、同様の傾向が確認できませんでしたが、研究班は「家事労働の影響を正しく評価できなかったためかもしれない。適度な運動は女性の健康増進にも役立つはずだ」としています。
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大腸がんも含めた多くのがんは生活習慣病であると考えられています。運動が生活習慣病を予防するのは当然のことで、今回の調査結果は運動の重要性をあらためてクローズアップしたものだといえるでしょう。
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