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2013年6月22日 土曜日
2007年2月24日(土) 北朝鮮ではしか3千人、4人が死亡
2月21日の共同通信によりますと、国際赤十字社は、現在北朝鮮ではしか(麻疹)が流行しており、これまで約3,000人が感染し、そのうち4人が死亡したことを発表しました。
今回の流行は、昨年11月に北部の両江道で発生したとみられ、当初は風疹(ふうしん)と診断されていましたが、今月15日になってはしかと判ったそうです。
現在は北朝鮮の全域に拡大し、保健当局は同連盟など国際機関に500万人分のワクチンの支援を求めたようです。
北朝鮮のはしかは1992年に根絶したとされ、実際、最近は発症例がなかったそうです。
また、同国では今年1月初旬から、しょうこう熱や腸チフスなどの感染症が流行しているとの情報もあります。
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はしかは世界全体でみれば大きく減少していますが、それはワクチンが普及したからです。おそらく、北朝鮮でははしかのワクチン接種を徹底していなかったのでしょう。しかし、日本でもはしかのワクチンを接種していない子供は少なくなく、これは先進国のなかでは例外的なことです。はしかは稀ではありますが命にかかわることもある感染症ですから、ワクチン接種をお忘れなく・・・。
参考:「世界のはしかの死者、6年間で6割減少」2007年1月23日
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|2013年6月22日 土曜日
2007年2月24日(土) 早い初潮・出産経験なし・高身長が乳がんのリスク
食習慣の欧米化などで近年増加しているのが乳がんで、90年代半ばから女性のがんのトップになっています。
これまでも、初潮が早く来た人や出産経験のない人は乳がんにかかりやすいということが言われていましたが、それを裏付ける調査結果が発表されました。この調査は厚生労働省の研究班がおこなったもので2月22日の毎日新聞が報道しています。
研究班は、90年と93年に全国の40から69歳の女性約56,000人にアンケート調査をおこない、身長・体重、初潮の時期、出産回数などを調べました。アンケート協力者のうち2002年までに441人が乳がんにかかっています。
分析の結果、閉経前の女性の場合、初潮が14歳未満だと、16歳以降だった人に比べ乳がんになる率が約4倍になりました。閉経後の女性では、乳がんになる率は初潮と関連がみられませんでした。
出産経験がない女性が乳がんになる率は、経験がある女性の1.9倍という結果が出ました。出産回数が増えるほどがんになる率が下がり、5回以上出産した人は、1回の人の4割弱だったようです。
また身長160センチ以上の女性は、148センチ未満に比べると、閉経前で約1.5倍、閉経後で約2.4倍、乳がんにかかる率が高いという結果が出ています。
閉経後の肥満もリスクとなるようです。体格指数(BMI)が30以上の肥満の場合、リスクは19未満のやせ形の2倍以上という結果になっています。
初潮や出産が乳がんに影響するのは、体内の女性ホルモンの状態が変化するのが理由と考えられます。
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この調査をおこなった頃と比較して、現在は、全体的に女性は高身長となり初潮も早くなってきています。今回の調査では現在中高齢者の方を対象としているため、この結果が必ずしも現代の若い女性にあてはまるかどうかは分かりませんが、乳がんも他のがんと同様、早期発見が重要な疾患です。
すてらめいとクリニックでは、クリニック内での乳がん健診は現在おこなっていませんが、必要な方には専門の医療機関を紹介しています。
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|2013年6月22日 土曜日
2007年2月24日(土) 花粉飛散が一気に拡大!!
昨年の秋の気温が高かったために、今年の花粉の飛散は遅れるのではないかとみられていましたが、予想以上の暖冬となったため、スギ花粉の飛散は例年よりも早くなりました。
環境省が、NPO法人花粉情報協会に委託して各都道府県に1カ所ずつある観測点で調べた結果によりますと、スギ花粉の飛散は1月31日に東京都で確認されたのが最初で、飛散地域は2月に入って関東や西日本を中心に拡大し、21日現在、この観測網で飛散が未確認なのは北海道、青森、秋田、長野、沖縄の5道県だけとなっています。(報道は2月23日の共同通信)
例年であれば、2月10日ごろから関東、四国、九州地方の一部で飛散が始まり、徐々に北上していきますが、今年は大幅に速いペースとなっています。環境省は当初、例年と同様、2月10日ごろから関東以西の本州、四国の太平洋岸と九州北西部で飛散が始まると予測していましたが、暖冬傾向が予報より強く、スギの開花が早くなったと説明しています。
ただ、昨夏の日照時間が少なかったため、スギ雄花についている花粉の量は例年より少ないと考えられています。このため、環境省は「地域により平年並みから平年の20%」とする飛散量の予測に変更はないとしています。
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すてらめいとクリニックでも、先週あたりから花粉症の患者さんが増えてきています。別のところでも述べましたが、花粉症対策で最も大切なことは「早期に受診をする」ということです。例年よりも飛散量は少ないかもしれませんが、早期受診の重要性は変わりません。
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|2013年6月22日 土曜日
2007年2月21日(水) 運動する男性は大腸がんの危険度が30%低い
日常的に運動をしている男性は、あまりしない男性に比べて、大腸がんになる危険度が低いことが分かりました。
これは厚生労働省研究班が2月20日発表したもので、同日の共同通信が報道しています。
研究班は、1995年から2002年まで、全国9府県で40-69歳の男女約6万5000人を調査し、1日の運動量に応じて参加者をグループ分けし、大腸がん発症との関係を調べました。
その結果、男性では運動量が多いグループほど大腸がんリスクが低くなることが確認されました。肉体労働や激しいスポーツを日常的にしている人は、ほとんど運動しない人に比べ発症の危険度が約30%低下していたそうです。大腸がんのうち結腸がんで特にこうした傾向が強く、1日3時間以上歩いたり立ったりする程度の運動でも一定の予防効果がみられたといいます。
女性では今回、同様の傾向が確認できませんでしたが、研究班は「家事労働の影響を正しく評価できなかったためかもしれない。適度な運動は女性の健康増進にも役立つはずだ」としています。
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大腸がんも含めた多くのがんは生活習慣病であると考えられています。運動が生活習慣病を予防するのは当然のことで、今回の調査結果は運動の重要性をあらためてクローズアップしたものだといえるでしょう。
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|2013年6月22日 土曜日
2007年2月20日(火) ネット販売薬の半分はニセモノ
2月19日の日本経済新聞によりますと、インターネットを通して世界中に出回っているニセ薬は1万種を超えるそうです。ファイザー製薬の調査では、バイアグラなどのニセ薬は日本を含む60ヶ国で発見されたといいます。
ニセ薬の一大産地とされるのは中国南東部で、日本政府の関係者は「昼は正規薬、夜はニセ薬を作る工場がある」と明かしているそうです。米国のサーバーを経由し、日本市場で個人に売る手法が典型的で、犯罪組織の資金源にもなっているといいます。
また、昨年11月15日にWHO(世界保健機関)が発表した報告によりますと、インターネットを使って販売されている医薬品の半分はニセ薬です。WHOによりますと、世界のニセ薬貿易は現在最大で年間350億ドル(約4兆1,300億円)にもなり、有害な成分が含まれていて服用した人が死亡したケースも報告されています。
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日本人がインターネットでよく入手する薬品は、ED(勃起不全)改善薬のバイアグラ、レピトラ、シアリス、育毛薬のプロペシア、ミノキシジル、抗うつ薬のプロザック、などで、こういった薬剤は特にニセモノが多いと言われています。
効果が得られないだけならまだましな方で、危険な成分が混入していることもありますからご注意を・・・。
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2007年2月20日(火) 沿道配備のAEDが心肺停止の2人を救う
2月19日の共同通信によりますと、18日の東京マラソンで、男性ランナーのふたりがレース中に心肺停止の状態となりましたが、救命隊や医療関係者、ボランティアなどがAED(自動体外式除細動器)を適切に使用し、ふたりとも脈と呼吸が回復したそうです。
このうちひとりは命に別条はなく、もうひとりは脈と呼吸が回復した後、近くの救命センターに搬送され現在集中治療室(ICU)で治療を受けているそうです。
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AEDは止まっている心臓を動かすことができるわけですから大変優れた器械ですが、それを使用するのは人間です。今回の東京マラソンでは、沿道に合計38台ものAEDが設置されトレーニングを受けたスタッフが待機していました。AEDの効能だけでなく、スタッフの対応がすばらしかったということがもっと強調されてもいいと思います。
参考:メディカルエッセィ2007年1月号「あなたはAEDが使えますか」
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2007年2月20日(火) 14歳少女の転落死はタミフルが原因か
インフルエンザの特効薬のひとつにタミフルがあります。タミフルはインフルエンザに対し効果の高い薬ですが、飲んだ人が異常行動で死亡したり、突然死したりするなどの副作用を指摘する声が以前からありました。
2004年には17歳少年がタミフル服用後にトラックに飛び込み死亡、2005年には14歳の男子中学生がマンション9階から転落死、2006年には12歳少年がマンションから転落死するなど、毎年のようにタミフルが原因の可能性のある事故が起こっています。2006年7月には名古屋市で、「タミフル被害者の会」も結成されています。
製薬会社及び厚生労働省の調査では、これらの事故がタミフルの副作用に直接結びついているかどうかの判断は現時点ではついていません。しかし、タミフルの添付文書には、異常行動の警戒を促すような内容が含まれるようになりました。
2月17日の毎日新聞によりますと、2月16日、愛知県の14歳の少女が自宅マンションの10階から転落死しました。少女が転落死する前にタミフルを1カプセル飲んでいたことが分かり、因果関係が示唆されています。
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タミフルはインフルエンザに対し高い効果のある薬ですが、(乳幼児や高齢者を除けば)必ずしも飲まなければならないわけではありません。(つい最近まで、インフルエンザの薬などなかったのですから)
タミフルは、異常行動との因果関係は現時点では判断されていませんが、日常の臨床でよく遭遇する副作用は、腹痛や吐き気・嘔吐などです。
一方、インフルエンザのもうひとつの特効薬である「リレンザ」は吸入薬ですから上気道(主にのど)が重点的なターゲットになっています。全身に吸収される量はそれほど多くなく、飲み薬よりも気軽に使えるかもしれません。
また、患者さんのなかには、クリニックにはインフルエンザの診断だけを目的に受診し、(タミフルやリレンザに頼らず)解熱剤と自然治癒力で治す、という人もおられます。
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2007年2月20日(火) 電子カルテは非効率?
2月19日のJapan Medicineによりますと、内閣官房のIT担当室の調査の結果、電子カルテの導入によって、現場の業務が「非効率化した」と感じている医師が「効率化した」と感じている医師よりも多いことが分かりました。
この調査は昨年12月、医療機関(病院2000、診療所2000)、患者・被保険者(1000)、保険者(3571)、審査支払機関(94)、都道府県(47)を対象に実施されています。医師が電子カルテをなぜ非効率化したと感じているかは報道からはよく分かりませんが、患者・被保険者サイドからはITの恩恵を受けているとの実感が多いようです。診察の待ち時間についても、電子カルテ導入前は75.6分だったのが、導入後は55.3分へと短縮しています(それでも長すぎるように感じますが・・・)
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すてらめいとクリニックでも電子カルテを導入していますが、患者さんの声で最も多いのが「診察室で料金が分かるので安心できる」というものです。種類にもよりますが、電子カルテがあれば、治療や検査の説明をおこなったその場で瞬時に料金を提示することができます。
勤務医の頃は、検査や治療でいくらくらい必要なのかが漠然としか分かっていなかったのですが、クリニックで電子カルテを導入してからは料金の仕組みがよく分かるようになってきました。料金のことがよく分かるようになっただけでも、電子カルテを導入してよかったと、私自身は感じています。
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|2013年6月22日 土曜日
2007年2月17日(土) インドネシアでデング熱がアウトブレイク!
すてらめいとクリニックは東梅田という都心部に位置しているからなのか、海外帰りという患者さんが少なくありません。C型肝炎やマラリア、HIVなどの感染症を心配して受診される方が目立ちますが、これらの感染症以上に罹患しやすいのが「デング熱」です。
先日も東南アジアでデング熱が流行しているというニュースをお伝えしましたが(「アジア渡航者はデング熱にご用心」2007年2月11日)、インドネシアでは大流行(アウトブレイク)しています。
インドネシア保健省によりますと、同国では今年に入ってからデング熱に罹患した人がすでに2万人を超え、307人が死亡しています。(報道は2月14日のバンコクポスト)
被害が特に多いのがジャワ島西部で4,958人が罹患し86人が死亡しています。また首都のジャカルタでも2,970人が罹患し9人が死亡しています。
同国保健大臣のSiti Fadilah Supari氏は、罹患者及び死亡者はまだ増加するとみています。これは、今月上旬のジャカルタを中心とした集中豪雨による水害が原因のようです。
デング熱ウイルスを媒介するネッタイシマ蚊は、きれいな水に卵を産みます。危険なのは、廃棄タイヤ、植木鉢、ドラム缶などです。東南アジアに渡航する際には、そのようなものが置いてある場所に近づかないことが重要です。また、蚊よけクリームの外用も必要でしょう。
尚、世界全体でみると、デング熱には毎年約5千万人が罹患しています。圧倒的多数を占める地域が東南アジアと西太平洋地区です。
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|2013年6月22日 土曜日
2007年2月14日(水) インフルエンザ院内感染で死亡例も
2月14日の読売新聞によりますと、東京都内の大学病院で、1月中旬から入院患者及び看護師の計21人がインフルエンザに集団感染し、2名の患者さんが亡くなっていたことが分かりました。
死亡されたひとりについては、院内の感染対策指針で推奨されている治療薬(タミフルもしくはリレンザ)の予防投与がおこなわれていなかったそうです。
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インフルエンザが高齢者や小児を襲うと、ときに致死的になることがあります。このため我々医療従事者は原則として流行前にワクチン接種をしますし、場合によっては薬剤の予防投与が検討されます。若い方でも、高齢者や小児と接する方は特に注意が必要です。
すてらめいとクリニックでも、インフルエンザの予防と治療をおこなっています。気になる方はお気軽にお問い合わせください。
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