◎リフィル処方について◎

谷口医院では2022年4月1日からリフィル処方せんを発行しています。

2024年6月1日時点での注意点:2022年4月にリフィル処方を開始し、リフィル処方の件数は増加傾向にはありますが、薬局でのトラブルが多く、その後その薬局に対する処方を中止したケースが少なくありません。これまでの経験から、当院では次のような理由によりリフィル処方をお願いする薬局を絞っています。従来の処方とは異なり、リフィル処方の場合は(医師の診察を省略するわけですから)、薬剤師による問診や注意点の説明が大切で、副作用などトラブルが生じたときの医療機関との連携が迅速かつ適切にできなければなりません。

#1 リフィル処方に関しては、谷口医院の勉強会に参加したことがある薬剤師、最低でも学会やカンファレンスなどで谷口医院のスタッフが顔を合わせたことがある薬剤師が在籍する薬局に限定させてもらっています

#2 プライバシーの確保ができない薬局(個室が用意されていない薬局など)はお断りしています

#3 リフィル処方時に必要な問診や注意点の説明が不十分な薬局や、バイタルサインの測定ができない薬局はお断りしています。

〇対象となる薬について

舌下免疫療法の薬剤(ミティキュア、シダキュアなど)も2024年6月1日からは(安定している患者さんに限り)リフィル処方が認められるようになりました。

生活習慣病の薬、甲状腺の薬、片頭痛の予防薬、慢性の消化器症状の薬、肝臓の薬、前立腺の薬、喘息の吸入薬、鼻炎の点鼻薬、結膜炎の点眼薬、慢性蕁麻疹に対する抗ヒスタミン薬、女性ホルモン(LEPや更年期障害に用いるホルモン剤)どは可能となる場合があります。

〇回数について:リフィル処方箋は通常3回まで使えます。たいていは1回が12週間(3カ月)ですから、最長で36週間(約9カ月)分の処方となります。ただし、製薬会社の方針などで1ヵ月のリフィルしか認められない薬もあります。

〇最重要事項:リフィル処方か否かに関係なく、医療の原則は「(検査や)薬は最小限とすべき」です。

参照:Choosing Wisely Top 10

更新:2024年6月1日