登山・トレッキング・高地渡航について
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(1)高山病に注意しましょう
・高山病予防薬を希望される方は行程表などを持参の上、ご来院ください。
・高山病は誰にでも起こる病気ですがときに「死に至る病」となります。絶対に高山病で命を落としてはいけません。
・高山病は2,000メートルくらいで起こると言われていますが、高齢者では1,500メートルでも起こることがあります。3,000メートルで約1割、4,000メートルで5割、4,500メートルで6割の人に起こると言われています。
・ゆっくり登っていくのがひとつの予防法です。例えばペルーのクスコ空港では、飛行機で一気に高地に行きますから空港に到着した時点で高山病を発症することもあります。(そのためクスコ空港には救急処置ができるよう酸素が常備されています)
・高山病の初期症状はいわゆる「山酔い」です。具体的な症状として、頭痛、嘔気、倦怠感、めまいなどがあります。この時点で下山すれば大事にはいたりません。歩けないのであればその時点での対処を考えなければなりませんが、絶対にそれ以上登ってはいけません。
・薬はいくつかありますが、医療者でない人は予防薬の使用にとどめるべきです。予防薬としては「ダイアモックス」という薬剤を使います。高地到着の1日前から服用を開始します。
〇 高山病予防薬の使い方
・緊急時には携帯型酸素発生パックを使用するのはひとつの対策ではありますが、飛行機に持ち込めません。海外で登山をおこなう人は現地で調達するしかありません。
参考:日本旅行医学会ウェブサイト「高山病で死なないために」
(2)破傷風ワクチンを接種しておきましょう
→ほとんどの人は子供の頃に接種していますが、成人すればほとんどの人は抗体が消えています。10年に一度くらいの間隔で誰もが接種すべきと言われています。
価格は3,300円(税込)です。
(3)経験の少ない人は単独行動は避けるべきです。海外ではガイドを雇うことを検討してください。